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Critique Back Number 53


高沢公信"Critique"/2008.1.20

 

こうすれば企画はカタチになる【3】
〜忘年会を例にして〜

 

企画に何を見るか〜企画には何が必要か
企画に当って何をすべきか
企画づくりの基本スタンス〜誰のために企画するのか
企画づくりの流れ
企画づくりは仮説の連続です
コツさえわかれば企画にできる
企画したいことを構造化する


 さて,まず,ご自分が企画してみたいことを考えてみてください。

 企画とは何か,とか企画に何か条件があるのか等々と,難しいことをを考える前に,みなさまの心に漠然とある企画イメージのままで結構です。実現したいこと,達成したいこと,解決したいこと,何でも結構です。必ずしもご自分の問題意識でなく,上司から指示されている企画でもかまいません。いくつか,ランダムに挙げてみてください。

 いかがでしたか?何か思いつきましたか?たとえば,こういうのを思いついたとしましょう。

 「口に入れたら一瞬で溶けるチョコレート」

 別に食品メーカーの社員だけが,企画を立てるとはかぎりません。あるいは,

 「(昔上司に言われた)必要情報をさっと取り出せる,ファイリング」

 というのでもいいでしょう。あるいは,

 「自分の恋人を喜ばせる最適プレゼント探しツール」

 というのでもいいでしょう。どれかひとつ,ぼんやりと企画したいと思っていることを仮「テーマ」として絞ってください。ここで仮としたのは,あくまで,ぼんやりと企画したいと思っていることに過ぎないからです。これを詰めていく中で,企画テーマを絞っていくことになります。

 そこで,下図のフォーマットを参考に,次の点を考えてみてください。

 @仮テーマによって「実現できる」のは何か→これが企画の実現すべきこと

 Aその背景となることにどんなことがあるのか→他に問題とすべきことはないか

 B@の問題を実現するための手段は他にないか→これが企画の競争相手

 C最初に企画しようと思った仮企画の見直し→テーマや焦点を練り直す

 D最初に企画しようと思った仮企画より良いものが見つかったか?→これが本企画

 さて、どうでしょうか?CDに基づいて、決まった企画したいことを具体化するには何をすればよいのか、これが企画テーマになりますが、これはまだ先のことです。

 ここで大事なのは、はじめにぼんやりと企画したいと思ったことは、それによって実現したい目的を実現するのにふさわしかったでしょうか?そのままでいけるにしろ、いけないにしろ、目的を考えることで、企画したい仮「テーマ」が少なくとも、奥行きが深まったはずです。

 企画は立てることが目的ではないとはこのことです。企画づくりの大事なポイントですので、もう少しここを詰めておきたいと思います。

 前に挙げた,

 「口に入れたら一瞬で溶けるチョコレート」

 という思い付きを企画に絞っていく例を,下図に例示して見ました。


 まずは、ご自分が企画したいと思ったことを、上記で挙げた、

 @仮テーマによって「実現できる」のは何か→これが企画の実現すべきこと

 Aそれを実現するための手段は他にないか→これが企画の競争相手

 B最初に企画しようと思った仮企画の見直し→テーマや焦点を練り直す

 C最初に企画しようと思った仮企画より良いものが見つかったか?→これが本企画

 の4点について、下図にのっとって、ご自分が何を企画したいのかを構造化にしてみて下さい。

 それを一覧化すると次のように整理できるはずです。これが,今後の企画づくりの骨格です。企画しなおす場合は,ここへ立ち戻る必要があります。

あなたの企画したいことの構造

企画したいと思っていること  
それによって解決(実現)したいこと(目的)  
その背景となること(現状)  
目的から見てふさわしい別の企画はあるか  

 企画評価のポイントは、そのまま企画づくりのポイントになります。

 @それによって何が達成(実現・解決)されているか(されるか)

Aそれは、どんな点で新しいのか(いままでないものか、それともいままであるものとどこが違うのか)

Bそれは、どこまで実現可能なのか(実現できるメドが、きちんと示されているか)

 このためには、何のために企画を立てるのか、つまり何を実現するために企画を立てるのかを明確にすることからはじめなくてはなりません。

 まずは、ご自分がぼんやりと「企画したい」と思ったことを、上表で、再度整理し直していただきたいと思います。【了】

企画づくりの全体像については,『企画の立て方・作り方』をご覧ください。


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