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Critique Back Number 78


高沢公信"Critique"/2011.11.20

 

プレイング・マネジャーはどうマネジメントしたらいいか【1】

プレイング・マネジャーは何のために存在しているのか
プレイングマネジャーは何をするためにいるのか〜主体的に役割を作り上げる
それぞれが自分の仕事の役割を明確にする
プレイングマネジャーとして,おのれ自身の仕事の旗を立てる
各自の役割・業務・目標がチーム全体とリンクづけられている

 


◇プレイングマネジャーとは何か。プレーヤーの部分に視点を置くと,単なる先輩になる。マネジャーの部分に視点を置くと,チーム全体をマネジメントする役割になる。しかしそもそもなぜ自分がそこにいるのか,何をするためにそこにいるのかが,わかっていないと,そのつど主義に陥る。プレイングマネジャーとしてその役割を達成するとは何をすることなのかを明確にしてみたい。


まずは,自分自身が担っている仕事の意味を自覚し,それを実現するために,チームは何をすべきかを明確にすることがなにより前提となる。そのためには,所属している上位部門をあずかる上位者が,何を目指し,何をしようとしているかが,つかめていなくてはならない。その上で,その達成に貢献するために,チームとして,何に重点を置くのか,何をすべきなのかを明確にする。これが,チームの旗である。それは,チーム構成員を巻き込む目印であり,場合によっては,この旗の故にこそ上位者に動いてもらわなければならない,大義名分ともなる。プレイングマネジャーには,チーム全体に関わる方向性や上位チームとのかかわりに目が向いていないようにみえる。管理者としての視野が,個人の業務遂行ベース,個別の部下にしか向いていない。まずは,チームの目的,チームの役割をきちんと共有するところからはじめなくてはならない。そうでなければ,チームは,マネジャーも含めて,メンバーが同列に集って仕事をしているにすぎないことになる。

 いまある役割を当たり前のように前提にするのではなく,組織の中で何を達成するために,自分がそこにいるのか。そのために何をすべきなのかの確認が必要である。また,公式の管理機能だけが役割ではない。それを果すだけなら,自分でなくても誰でもいい。自分は,目的達成のために何をすべきかを,主体的に考える中で,役割をつくりあげていく。これを旗と呼ぶ。

多忙さとは関係なく,どれだけ「目的意識」を失わないかにかかっている。それ(その仕事)は「何のために(目的)するのか」,その目的からみて,目標・手段は適切か,あるいは「その目的は今も重要か,もっと別の目的(何のために)を創れないか」等々の,問いを続ける姿勢である。その役割は固定ではない。それなら,誰が担当者になっても同じになる。自分の役割に主体的に格闘し,何をウエイトを置くか,を決めていく。

 チームの旗が明確になることによって, 部下ひとりひとりが,自分が何をすべきかという旗が立てやすくなる。担当としてどういう旗を立てれば,チームの旗に貢献できるのかと,メンバーひとりひとりが,自分の役割を主体的に受けとめなおすことができるのである。

それは,メンバーひとりひとりが,チームの中での自分の意味づけ,自分の仕事の意味づけを考えることによって,自分とチームとの関わり,自分と上司との関わり,自分の仕事と他のチームメンバーとの関わり,自分たちのチームの仕事と上位チームの仕事とのかかわり,更には組織全体とのかかわりを考えていくことなのである。それが,自分の立場,役割として,自分のチームの目標を達成することが,自分や自分のチームの所属する上位チームの目標(チームの目標からみると目的)にどうリンクしていくかを意識することである。つまり,旗をたてるとは,自分および自分のチームが何をすべきかを自分なりに明確にする作業なのである。それは,自分のチームでのポジショニングをはかり,ひいては組織でのポジショニングを意識することにつながるのである。


 プレイングマネジャーが,自分の立てたチームの旗に,担当としてどういう旗を立てて,チームの旗に貢献するかを考えるのが,プレイヤーとしてプレイングマネジャーとしての仕事だ。プレイングマネジャーはチームの旗と同時に,それにどう貢献するか,メンバーひとり一人と同様に,自分の担当の旗も立てる。

現在の自分の役割,組織の業務分担から自分の目標を見るのと同時に,目標の意味づけから自分のポジションを整理して見ると,下図のようなイメージ図になる。そこでは,日々の仕事が組織全体とどうリンクしているかを再確認できている。この状態こそが,チームがチームとして一体化している状態なのである。

(以下続く)

新任管理者の部下指導力チェックリスト上司を動かすチームリーダーのリーダーシップ職場のコミュニケーションを円滑にするにはどうすればいいかプロジェクトチームを成功させる部下をどう叱るかも,をあわせ参照ください。


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