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Critique Back Number 36


高沢公信"Critique"/2005.2.20

 

OJTをどう実施していくか-1-

OJTのフロー
OJTの実施手順1
OJTの実施手順2
OJTの評価とフォローアップ


OJT遂行のPDCA,つまり,Plan(計画)→Do(実行)→Check(成果をチェックし,軌道修正)→Action(次への生かす)サイクルを考えると, 次のようになる。

必要なことは,上司側が勝手にそう考えるのではなく,OJTの舞台となるこの流れを,部下との間できちんと共有化されていなければならない。


部下のOJTプランニングの前に,上司自身がチームや部署をどうしたいのか,そのための自分自身の役割やレベルアップをきちんと考えておかなくては,部下への期待値は明確にならない。チームの目標達成を分担するという意味では,上司も,部下も同じであり,それを達成するために,どう自分をレベルアップしなくてはならないかは同じだからである。

部下との間で,上司の求める役割やそのためのスキル・能力のレベルアップについて,なぜ必要なのか,それが自分にとってチームにとってどんな重要性があるのかについての共有化がなされなくてはならない。これがあってはじめて,OJT目標が両者で共有化される土俵(OJTを進めるための共通認識)ができる。

指導のチェックポイント

やっている

明日からできる

いますぐにはできない

優先項目

@どういう部下に育てるかの構想をきちんともっている        
A「仕事ができる」とはどういうことかを明確にしている        
B仕事に対する要求水準・要望事項を明らかにしている        
C仕事に求めるレベル・質は必ず明示している        
D部下に不足している能力・スキルをきちんと伝える        

  • OJTプランづくり

OJTすることが共有化されていることで,今回のOJT目標の目的(それをすることの意味)が確認できていることになる。その上で,目標(今回目指す成果)を共有化する。そのためには,

 @OJT対象者に何を,どこまで目指すのかを明確にしてあること

 AOJT対象者にとって,どの程度の努力を要するのかを明確にすること

 Bどういう手段,行動が必要かが絞れること

 つまり,目的と目標の明確化によって,「何のために」(目的=意味)「何を」(目標=期待する成果)をはっきりさせることによって,必要スキル,必要期間,必要工数等々が明確となり,現状とのギャップが,クリアすべき問題として明確にすることができる。

 目標の要件は,@何を,Aいつまでに,Bどの程度(どのレベルまで)を具体的(何をするかが明確である)こと,しかもそれが計測可能(計数化あるいは検証可能な完了状態,あるべき状態)のカタチで表現することである。

 つまり, 目的と目標「何のために」(目的=意味)「何を」(目標=期待する成果)「いつまでに」(期限)「どのレベル」(期待水準)の明確化によって,必要スキル,期間,必要人数が明確となり,現状とのギャップが,クリアすべき課題としてより具体的に浮かび上がることになる。

以下OJTをどう実施していくか-2-続く

OJTのスキルについて の各論は,目次をご覧下さい。


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