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Critique Back Number 38


高沢公信"Critique"/2005.6.20

 

発想力アップのためのマイ・チェックリストづくり-1-

発想の原動力タイプをチェックする
自己流チェックリストをつくる準備作業
既存チェックリストからチェック項目を拾う
自己流チェックリストをつくる
自分のスキルに整理する
自分流のスキルをもう一歩つめる
発想のキーワードを見つける
発想プロセスのキーワード化
発想のキーワード化作業の意味
自己流チェックリストを使いこなす


(注)発想の原動力チェックを参照してください。

問題意識のタイプ

チェック項目

該当の有無

T・希望・願望・理想の「ワガママ発想」

 

ありたい/やりたい/なりたい/ほしい

 

@やりたいと思っていること(もの)がある  
A試したいと思っているもの(こと)がある  
Bほしいと思っているもの(こと)がある  
Cできたらいいなと思っていることがある  
Dあるといいなと思っているもの(こと)がある  
Eなれたらいいなと思っていること(もの)がある  
Fできたら面白いと思っていること(もの) がある  
Gあったら役立つと思っているもの(こと)がある  
Hこうなったらいいと思っているもの(こと)がある  
Iわかるといいと思っているもの(こと)がある  
J行けたら良いなと思っていることがある  
K変われたらいいなと思っていること(もの)がある  
L知りたいと思っていること(もの)がある  
M持ちたいと思っていること(もの)がある  
N乗りたいと思っていること(もの)がある  

U・水準(目標)の未達・逸脱の「イライラ発想」

 

できない/やらない/やれない/及ばない

 

@やりたいのにできなくてイライラしていること(もの)がある  
Aあるといいのにないために腹の立っていること(もの) がある  
B気にはなっているが当面の仕事と関係ないのでやっていないこと(もの)がある  
Cやめなくてはいけないと思っているのに誰も気にしていないのでイライラしていること(もの)がある  
Dずっと放置してきたのでどうってことはないと誰も見向きもしないこと(もの)があるので、気になっている  
Eやらなくちゃいけないのにできないためにモヤモヤしていること(もの)がある  
Fしなくてはいけないと思いながら手付かずになってヤキモキしていること(もの)がある  
Gああしたいこうしたいと思っているのに何もできずキリキリしていること(もの)がある  
Hついつい先送りにしてしまっていること(もの)がある  
Iやらなくてはいけないがどうせ駄目と諦めているもの(こと)がある  
J誰かがやるだろうと手をつけていないこと(もの)はないか  
Kこのままではまずいと思いながら放ってあってハラハラしていること(もの)がある  
L何とかしなくてはと思ってもどうしていいか分からないお手上げのこと(もの)がある  

Mいろいろ手を尽くしてみたがまったく効果のあがらないこと(もの)がある

 
N解決するたびに別のところから新たに問題が出て一向解決しないこと(もの)がある  
V・欠点・不都合・無駄の「マイナス発想」

 

足りない/まずい/欠けている/

 

@足りないと思っているもの(こと)がある  
Aないことが不満なこと(もの)がある  
B欠けていると思っているもの(こと)がある  
C不平なもの(こと)がある  
D使いにくいと思っているもの(こと)がある  
Eすぐ故障してしまうと思っていること(もの)がある  
F無駄だ(必要ない)と思っていること(もの)がある  
G無理だと思っていること(もの)がある  
H不便だと思っているもの(こと)がある  
I役立たないと思っていること(もの)がある  
J不安に思っていること(もの)がある  
K不満に思っていること(もの)がある  
L不充分だと思っていること(もの)がある  
M未完だと思っていること(もの)がある  

N未熟だと思っていること(もの)がある

 
W・自慢・自信・誇りの「プラス発想」

 

いける/やれる/どこにもない

 

@自分にはひとに誇れること(もの)がある  

A自分にはひとに自慢できること(もの)がある

 
Bひとより優れていると思っていること(もの)がある  
Cどこにも(誰にも)ないと思っていること(もの)がある  
D自分の中で大事にしていること(もの)明確である  
E自分にとって何が値打ちがあるかいつも明確である  
F自分には役立つもの(こと)・貢献できるもの(こと)がある  
G自分には得意の分野(領域)がある  
Hひとにはない、ちょっと珍しいこと(もの)をもっている  
I自分には、ひとにない、ちょっと楽しいこと(もの)がある  
J自分には、ひとにはない、面白いこと(もの)がある  
K誰も気づいていない、自分が初めてのもの(こと)がある  
L自分は最近話題になったこと(もの)がある  
M自分は、新しい(古い)こと(もの)をもっている  
N自分は、わくわくするようなこと(もの)をもっている  
  • 評価方法

 各タイプ毎に、10以上になるのがあれば、それがあなたの問題意識のタイプと考えられます。10以上のものが2以上あった場合は、暫定的にレ点数多いものを、ご自分のタイプと仮定し、後で、次点のものと対比しながら、修正してみてください。いずれも、10に届かない場合は、その中で、レ点数の多いものを、一応ご自分の傾向値とお考えください。

評価項目の得点

傾向

T・希望・願望・理想の「ワガママ発想」が高い 理想を設定ないし強く意識し、現状とのギャップに強く問題意識を感じる傾向
U・水準(理想)の未達・逸脱の「イライラ発想」 現状の達成水準や基準に意識が向き、それへの未達・逸脱に問題意識を感じる傾向
V・欠点・不都合・無駄の「マイナス発想」が高い 現状の問題点、不便、苛立ちを強く意識するために、日常的に不平や不満をエネルギー源にしている
W・自慢・自信・誇りの「プラス発想」が高い 自分の内部エネルギーが高く、他者や現状よりも、自分の中から価値や問題意識を発する

  • 評価結果をどうみるか

 あなたが、どこに強く問題意識をもつかのタイプをチェックしました。

 発想は、現状を何とか変えたいと思うところから必要になるのですが、その出発点は、何について何とか変えたいと思うかです。それが、

 Tは理想の実現、

 Uは未達の回復、

 Vは問題点の改善、

 Wは内部価値の実現

 それぞれに、強い意識があるということです。「問題」は、自分が問題にしない限り、自分にとって解決し、何とかしなくてはならない「課題」になることはありません。発想のスキルやツールが自分にとって不可欠となるのは、その後です。

 その意味で、まずご自分の中に、何に問題を感じやすいのか、何を問題視するのか、どこに引っかかるのか、何に目を奪われるのか等々を、傾向として確認しておかなくてはなりません。それが、ご自分の発想のスタートラインだからです。

 どれかひとつにならず、バラけた場合は、それぞれに応分の関心を示す傾向があるということです。悪く言うと気が多いと言うことですが、発想の幅が多岐にわたる可能性があるとも言えます。それを長所にするも短所にするのもご自身です。その中でも、相対的に数の多いものに、注目してみてください。

 発想するとき使えるのは、自分の頭の中にあるものだけです。発想スキルを自分のものにするとは、自分の体と頭に、いつでも使えるカタチで自分流にしておくということです。


 チェックリストは,ここに既存のチェックリストの大半を紹介していますが,技法は自分の頭の中にはいっているものしか使い物にはなりません。

 チェックリストは,自分にスクリーンをかけ,発想を促すことです。そのため,

 ・発想に必要な視点をあらかじめ設定しておく

 ・発想の漏れや落ちをなくすことができる

 ・必要点をある程度カバーすることで,発想を効率化できる

 ・準備なく発想しようとするときと比べて,発想の手掛かりが与えられる

 ・チェックすることで,自然に必要な視点や観点の転換をしていける

 等々が必要になりますが,既存のものは制作者の必要にあわせて創られていますから,自己流の必要に応じたチェックリストが必要になります。

 まず,チェックリストづくりの要件を以下に整理しておきます。

(1)チェックリスト項目の制約

 使えるチェックリストは,せいぜい3〜7項目が限界です。最大でも,10項目程度にします。ベストは3〜4項目です。バラバラ化の切り口でも示したように,更にいくつかを細分化することは可能ですが,現実には使いこなせないように思います。

(2)使用目的から重点項目をリストアップする

 その目的達成に不可欠と思われる要件を列挙してみることです。その上で,目的達成に重要と思われるものから順序づけていく。それを図解すると,下図になります。

(3)陥穽を防ぐ

 自分がいつもつまづくところ,いつも陥る落とし穴やしくじり,あるいは,いつもこだわる固定観念等々を,予め防ぐために,ポイントをチェックリスト化しておきます。たとえば,「お掃除チェックリスト」や「後始末チェックリスト」のように,「相手のことを考えたか」「見逃しはないか」「見落としはないか」「再チェックしたか」等々の項目が必要になりましょう。それは,次のようなフローや切り口を考えることで,見つけやすくなるはずです。

・PDCA(Plan→Do→CheckAction

・「案を出す」→「評価する」→「選択する」→「実行する」

・インプット→プロセス→アウトプット

 で,たとえば,こんな項目。

 ・異見は出尽くしたか

 ・何が確かなことで何が曖昧なことか

 ・相手からの視点で考える

 ・相手はどう受けとめているかを考える

(4)5W2Hの洗い出し

 目的指向の場合も,陥穽防止のリストも,具体的に考える切り口に5W1Hが使えます。「それはどこにあるのか」「それは誰がもっているのか」「誰がやったのか」「誰にメリットがあるのか」「どのように起こったのか」「いつ必要なのか」等々。たとえば,次のようなバリエーションにもできます。

 ・主体を変えたら(ヒト,立場,担当者,責任者,視点)

 ・対象を変えたら(モノ,コト,相手)

 ・時間軸を変えたら(いま,昨日,明日)

 ・空間軸を変えたら(場所,位置,内と外,表と裏,前後,上下,遠近,方向,間隔)

 ・理由を変えたら(価値・意味・基準・規範・目的・論理・感覚・感情)

 ・やり方を変えたら(方法,手段,優先順位,順序)

 ・水準を変えたら(レベル)

(5)思考プロセスのどこにポイントを置くか

 インプット(素材)→アウトプット(最終状態)のプロセスの中で,どこにウエイトをおくのか,です。たとえば,素材の決め方が甘ければ,そこに焦点を当てるし,プロセスの追求が甘ければ,「まだまだないか」「もっともっとないか」「もう少し」といった項目が,また計画段階が甘ければ,「見通しは十分か」「誰と誰がサポートしてくれるのか」「障害の検討は十分か」等々の項目が,チェックリストとして必要になります。

 その他,プロセスを考えるには,以下のような流れや視点を考えることも,ポイントが見えてきます。

・PDCA(Plan→Do→CheckAction),PDS(Plan→DoSee)

・「確認する」→「選択する」→「手に入れる」→「チェックする」

・「案を出す」→「評価する」→「選択する」→「実行する」

・「ヒト」「モノ」「カネ」「トキ」「チエ」

・5W2H

 で,たとえば,こんな項目。

 ・その目的は明確か

 ・誰にどんな必要性があるのか

 ・誰がやるのか

 ・やらなかったらどうなるのか

(6)リストアップの仕方

 チェック項目をリストアップしていく場合,留意すべき点は,次のようになります。

 ・箇条書に書き出すこと。できるだけ短く,@A……と挙げていくこと。

 ・一項目は一つの意味にすること。曖昧だと感じたら,別の言い方をしてみる。そうすると,元のものが二以上の意味をもっていることがある。

 ・一項目出したら,そのバリエーション,それに関係あるものを一緒に挙げてみること。

 ・過去にやったことがある場合は,どこが問題だったのかを挙げてみる。それを避けることがリストアップすべき項目となる。

 ・失敗しやすいこと,よくやる間違いも必ず挙げておく。

 ・リストは,関係ありそうなもの毎にグループ化しておく。そうすると,そこから関連したことが思い出されてくる。

 ・グループ化したリストは,ピラミッド型に序列をつけてみる。すると,同列だと思っていたものが,上のレベルだったり,下のレベルだったりする。

 ・その場面,その動作をイメージしながら,挙げてみる。

 ・チェック項目は,絶えず見直しつづけなくてはならない。

 以上を目安に,自分流の発想チェックリストにしてみてください。

 はじめから完成を目指すのではなく,まず暫定リストを作成し,その上で,トライアンドエラーで,実際に何度も試し,しっくりするものに仕上げればいいのです。

(以下発想力アップのためのマイ・チェックリストづくり-2-へ続く)

発想トレーニングおよび目次を参照してください。


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