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Critique Back Number 39


高沢公信"Critique"/2005.8.20

 

発想力アップのためのマイ・チェックリストづくり-2-

発想の原動力タイプをチェックする
自己流チェックリストをつくる準備作業
既存チェックリストからチェック項目を拾う
自己流チェックリストをつくる
自分のスキルに整理する
自分流のスキルをもう一歩つめる
発想のキーワードを見つける
発想プロセスのキーワード化
発想のキーワード化作業の意味
自己流チェックリストを使いこなす


 とはいえ,いきなり自分のチェック項目はつくりだしにくいと思います。まず,既存のチェックリストを参考にすることにしましょう。

 ここに既存のチェックリストを挙げておきましそこからチェック項目の候補をピックアップしてみましょう。

 たとえば,オズボーンのチェックリストは,基本的には4項目群に整理できます。

 @モデル,対照,先例のトレース(借用・応用)をしてみる

 Aいまあるものの代理・代替・代用・転用をしてみる

 B大きさ,形,性質といったものの変形・変質をしてみる

 Cいまあるもの加減乗除をしてみる

 この項目の効果は,いまあるアイデアやモノ(商品)と対比しながら,どうやったらそこからアイデアを展開できるか,というところを徹底してリストアップしているところにあります。他のチェックリストでも,同じようにそのねらいや主旨を整理してみると,使いやすい項目に直すことも可能です。

 しかし,大事なことは,チェックリスト項目をそのまま受け取るのではなく,「それはどういう意味か」「それを広げるとどういうことになるのか」「ほかに該当することはないのか」等々とキャッチボールしてみる必要があります。自分流のチェックリストに項目を借りる場合も,まずは,チェックリスト項目と,格闘してみることが必要でしょう。それを使いこなす中から,おのずと自分の傾向に合う項目がみつかるはずです。

 まずは,チェックリストから,ご自分の,

 気にいった項目

 気になる項目

 引っかかる項目

 を抜き出してみてください。2〜3項目でいいと思います。

 これが,まずは,ご自分のチェックリストの出発点です。あとは,以下を読みながら,あるいはお試しになりながら,自分のものにまとめあげていくことになります。

 たとえば,こんなものをオズボーンのチェックリストと5W2Hから引っ張ってくるでしょう。

抜き出したチェック項目 その狙い
これに似たものはないか 連想や類比が鍵になる
主客を代えたら 前提にしているものを疑う
何のために 目的をついつい忘れる

 これがまずはご自分のチェックリストの出発点です。あとはお試しになりながら,自分のものにまとめあげていくことになります。

 以下,チェックリストをつくるのに必要な実践アドバイスをつづけていきましょう

 自分の発想タイプ別に,

@希望・願望・理想の「ワガママ発想」が高い「理想の実現」指向タイプ

A水準(理想)の未達・逸脱の「イライラ発想」が高い「未達の回復」指向タイプ

B欠点・不都合・無駄の「マイナス発想」が高い「問題点の改善」指向タイプ

C自慢・自信・誇りの「プラス発想」が高い「内部価値の実現」指向タイプ

 の4分類にわかれたと思います。それぞれのスキル化のポイントを整理してみます。

 その基本的パターンを図解したものが,上図です。それぞれの「実現したい」ものに,発想が働きやすいわけですから,それを刺激するチェックリストにしなくてはなりません。

 ただ,発想タイプというのは,その人のこだわり,固執する個所です。それは他の言い方をするなら,発想のかたよりです。それを強化するのもひとつの考え方ですが,それに基づく発想をしてきたということを考えれば,それを避けるにはどうしたらいいか,にチェックリストのポイントをおくのも有効に思われます。 

@希望・願望・理想の「ワガママ発想」が高い「理想の実現」指向タイプ

 自分の理想,願望を実現する指向が強い。「こうあるべきだ」「こうでなくてはならない」といった,自分の重視している価値,なりたいもの,やりたいこと,ほしいものに目が向きがちです。「理想の実現」に必要なのは,具体的手段や,現実がどうなっているかに向ける視点です。それを意識したチェックリスト化が必要です。

 このタイプは,前述の5W1Hの,「なぜ」を連発する傾向があります。「なぜできないのだ」「なぜ思うようにならないのだ」等々。それは発想を堂々めぐりにさせる可能性があります。したがって問いを,「何がそれをもたらすのか」という,事実を明確にさせる問いが有効です。たとえば,

 ・何がそうさせているのか

 ・何によってこうなったのか

 ・誰が利益をえるのか

 ・何がそれによってえられるのか

 ・誰がそれをすればいいのか等々

A水準(理想)の未達・逸脱の「イライラ発想」が高い「未達の回復」指向タイプ

 目標達成指向が強烈です。周りを巻きこむ力も強いはずです。それだけに,発想の原点は,目指す目標とのギャップに目が向きますです。どうしてもギャップの原因に目が向きますが,それを目的化する懸念があります。そこでポイントは,ギャップの側ではなく,基準の確認の側にあります。基準の意味や目的を確認するチェック項目が必要になります。たとえば,

 ・それは何のためなのか

 ・それができたらどうなるのか

 ・目指しているものの意味は明確か

 ・その影響はどのくらいに及ぶか

 ・誰がやるべきなのか

B欠点・不都合・無駄の「マイナス発想」が高い「問題点の改善」指向タイプ

 「不」の字(不便,不満,不都合,不具合など),「悪」の字(調子が悪い,具合が悪い),「欠」の字(欠けている,欠点),「無」の字(無い,無理,無駄)から発想することですが,どうしても自分の利益,自分の立場に視点にかたよりがちです。どれだけいろいろな立場,視点,視野から,通常では見えにくい欠点を出せるかが鍵になります。たとえば,

 ・からだの不自由な人にとってどうか

 ・病気の人にとってどうか

 ・子供にとってどうか

 ・外国人にとってどうか

 ・老人にとってどうか

 ・女性(男性)にとってどうか

C自慢・自信・誇りの「プラス発想」が高い「内部価値の実現」指向タイプ

 自分が価値をおいているもの,大切と思っているものを重視していますから,その意味や価値は,自分にとっては明確のはずです。しかし他人とか変わりない自分人の殻の中からものを見がちです。一度相対的な目で見直して,改めてその価値を再点検する視点が必要です。たとえば,

 ・それは誰に,どんな意味があるのか

 ・その価値を誰と誰が分ち合ってくれるのか

 ・他の領域から眺めてみると同じ価値か

 ・明日も,10年後も,同じ価値が続くのか

 ・他の世界から見ても値打ちは同じか

 (以下発想力アップのためのマイ・チェックリストづくり-3-へ続く)

発想トレーニングおよび目次を参照してください。


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