問題意識と一言でいっても、その中身は、その人が何を問題と思うかで、違ってきます。 @理想との乖離を問題だと思うか(理想との差を問題にする) A立てた目標や基準の未達や逸脱を問題と思うか(目標未達を問題にする) B不足や不満を問題と思うか(欲求や満足の満たされないことを問題にする) C価値や判断の基準からの逸脱を問題だと思うか(価値や意味との距離を問題にする) のいずれかです。 「問題」というのは、たとえば、何に目をつけるか、目の付け所と言い換えると分かりやすいはずです。当然、誰にとっても問題と思えることもありますし、その人にとって「問題」と思えても、他の人にとっては何でもないということもあります。 何を「問題」にするかは、人によって違います。その問題意識の差が、人の発想の差になるのです。同じ図を見ていても、そこに何を見るのか、あるいは何に目をつけるかはその人の問題意識の違いです。 図は、問題意識を図解したものです。他の人にとっては問題と思えることが、問題に見えないということがありえます。
同じように現状に向き合っても、何に疑問、不満、不都合、不便、願望、夢を感じるかは違うということは、人によって、どこが発想の起点、原動力になるかは異なるということです。それが発想の個性とするなら、まずは、ご自分の問題意識のタイプを確認するところからはじめなくてはなりません。
各タイプ毎に、10以上になるのがあれば、それがあなたの問題意識のタイプと考えられます。10以上のものが2以上あった場合は、暫定的にレ点数多いものを、ご自分のタイプと仮定し、後で、次点のものと対比しながら、修正してみてください。いずれも、10に届かない場合は、その中で、レ点数の多いものを、一応ご自分の傾向値とお考えください。
あなたが、どこに強く問題意識をもつかのタイプをチェックしました。 発想は、現状を何とか変えたいと思うところから必要になるのですが、その出発点は、何について何とか変えたいと思うかです。それが、 Tは理想の実現、 Uは未達の回復、 Vは問題点の改善、 Wは内部価値の実現 それぞれに、強い意識があるということです。「問題」は、自分が問題にしない限り、自分にとって解決し、何とかしなくてはならない「課題」になることはありません。発想のスキルやツールが自分にとって不可欠となるのは、その後です。 その意味で、まずご自分の中に、何に問題を感じやすいのか、何を問題視するのか、どこに引っかかるのか、何に目を奪われるのか等々を、傾向として確認しておかなくてはなりません。それが、ご自分の発想のスタートラインだからです。 どれかひとつにならず、バラけた場合は、それぞれに応分の関心を示す傾向があるということです。悪く言うと気が多いと言うことですが、発想の幅が多岐にわたる可能性があるとも言えます。それを長所にするも短所にするのもご自身です。その中でも、相対的に数の多いものに、注目してみてください。 発想するとき使えるのは、自分の頭の中にあるものだけです。発想スキルを自分のものにするとは、自分の体と頭に、いつでも使えるカタチで自分流にしておくということです。
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