ホーム 全体の概観 侃侃諤諤 Idea Board 発想トレーニング skill辞典 マネジメント コトバの辞典 文芸評論

horizontal rule

創造性開発研修プログラム進捗モデル
【2日バージョン】

horizontal rule

bullet

このモデルは,創造力強化研修/基礎コースを基にしている。なお,このタイプの1日バージョンは,ここをご覧下さい。

horizontal rule

はじめに

 変化(身)のスピードの著しい現在,昨日と同じことを,今まで通りに,今のままで,過去の延長線上で,やろうとすれば,たちまち取り残されてしまう。変化とは,“新しさ”への許容度が大きいこと,逆に言えば,新しさとは変わること,だ。現状の中に,昨日までのやり方の中に,これまでの発想に埋没することを,状況は許さない。それができると思っているのは,国内からしか見ない,過去からの流れから出ない,自分たちの組織からしか見ない,自分たちの仕事の仕方から出ないからにすぎない。変わるためには,まず,自分たちの現状に,「これで(このままで)いいのか」という,問題意識をもつこと,そしてそれを解決すべき課題として立てることである。そこからのみ,自らの変身を通じて変化の主体になることが可能であり,そこにわれわれに創造性が必要な理由がある。

研修の狙い

 「創造性」とは,「新しさ」をカタチにすることである。しかし,それ自体が目的ではない。問題の解決,現状の打開,行き詰まりの突破,新しい商品の開発,新規事業の立ち上げ等々のために,新しい何かが必要とされる。

 その出発点は,現状への不満,疑問,願望,夢である。現状に,「いまのままでいいのか」「いままでのままでいいのか」「こんなことでいいのか」と,強い問題を感じること,これが“問題意識”である。それを出発点に,次の3つのステップを踏む。

 「新しさ」とは変化である。現状を変えることである。それには,皆が見過ごしている,気づかない,当たり前としている等々,発見する問題が「新しい」ものでなくてはならない。

←創造性の要件1;発見した問題は新しいか

 「発見した問題」は,新しいカタチにまとめなくてはならない。そのとき,ありふれたカタチやいままでの前例や慣習にしたがっていたのでは「新しさ」が消える。      

←創造性の要件2;解決のカタチは新しいか

 「解決のカタチ」の実現は確実か。どこまで実現可能かの具体化。

←創造性の要件3;実現の方法は新しいか

 研修では,この3つのステップを経験できるように,次のようなプログラムを用意している。

 @問題の掘り起こしのスキル→自分の先入観を崩すためのスキルの実習

 A問題の掘り起こし方→たとえば,新聞記事からどれだけ多角的に問題の裾野を読み取るか

 B問題の発見→解決アイデアのまとめ方の基本スキル→欠点列挙法をとおして,新しいカタチをまとめるまでの流れを習得する

研修の進め方

 基本的な創造性のステップをまず身につけることを主眼に,研修では,

 @《問題意識の掘り下げ》→《問題の核心を探り出す》という問題意識を高める2つのプロセスを実践する。

 A「問題」は誰にも見えている限り,「問題」というよりそれを放置する無為無策や無責任という別の「問題」でしかない。「問題」は,こちらが問わない(問題にしない)限り「問題ではない」(問題にならない)。その「問い」の掘り下げ方の鍵は,「多角的な問いをどう立てるか」と「仮説をもってどう問題の核心に迫る情報を集約するか」の2つである。

 B掘下げた「問題」をどう解決のカタチにもっていくか,その一連の流れを,「欠点列挙法」で実感して戴く。

horizontal rule

研修プログラム

【第1日】

時間

内容

進め方

9:00

 

10:00

はじめに・何が発想を妨げるか〜創造性の前提となること

創造性の鍵は,問題意識にある。自らが何か新しいことをしようとするとき,いままでのやり方,今までの発想ではどうにもならないために,発想の転換に迫られ,新たな突破口を考え出さざるを得なくなる。それが創造性の個人にとっての端緒となる

創造性は,個人の発想にのみ委ねられるものではない。チームとしての,相互のキャッチボールの持つ意味や効果を確認する

【このプロセスの狙い】

 ここでは,創造性というものへの先入観をぬぐうことが主眼である。創造性は何か新しいことを創り出すことではある。しかし,それは目的化されてはならない。何のために,誰にとって新しくなくてはならないのか。それによって,何が解決されるのか。実務で求められるのは,ここである。

時間

内容

進め方

10:00

 

 

 

10:30

実習1・問題の掘り起こし方の基礎訓練

この「基礎訓練」では,創造性を妨げる「固定観念」を崩す仕掛けとして,「ブレインストーミング」と「チェックリスト法」を再確認。ブレインストーミングによるキャッチボールを通して,いかにキャッチボールがものの見方の幅と奥行を広げる鍵となるかを確認する。あわせていくつかの基本確認を行う

問題は,どうすれば多角的に発想できるかではなく,何が自分の中でタブーや障害になっているかに気づくことだ。それをひとつひとつクリアしていくことがポイントとなる。

使用するもの

 ・ツール

  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

 ここでは,創造性を妨げる「固定観念」を崩す仕掛けとして,「ブレインストーミング」を確認。以降のグループワークの基調づくりとなる。キャッチボールを通して,いかにものの見方の幅と奥行を広げる鍵となるかを確認する。

時間

内容

進め方

10:30

 

 

 

 

12:00

実習2・問題意識を掘り下げる
〜情報の読み方・集め方

個人研究→グループ研究→発表

「問題意識を掘下げる」では,「問題意識」を掘り下げるための基礎スキルを実習する。それは具体的には,@与えられた新聞記事から,どれだけ判断と事実(データ)を区分し,そこから読めるのは何かを抽出する(「情報の分析力」),Aそこに隠された「問題」を洗い出すために,どういう情報が必要なのかを多角的に検討する情報探索の基本スキル(「仮説力」)の2つを実践する。

情報の読みや分析を左右するのは,こちら側の問いの姿勢である。疑問や批評力は,一人の力ではなく,キャッチボールによっても広がるし深まる。

使用するもの

 ・ツール

  ブレインストーミング

 

昼     食

13:00

14:30

実習2・問題意識を掘り下げる(続き)

情報探索の仮説は仮説である。それをどう事実で確かめるかが,情報収集の目的となる

仮説が説得力をもつのは,それがどういう事実で裏打ちされたかにかかっている。それを批評の力として発表を評価する

【このプロセスの狙い】

ベイトソンの問いのように,こちら側が,どれだけ問題意識を持っているかが出発点である。そこから,は情報収集のスキルとして,第1に「何をしたいのか」「何をはっきりさせたいのか」「何を解決したいのか」がはっきりしなくては,海岸の砂から一粒の砂金を探すようなものである。第2は,「どこが問題になるか」「どこがつぼになりそうか」「ここがあやしい」といった仮説が必要となる。自分なりに“当たり”をつけなくては情報の当たりもつかない。

時間

内容

進め方

14:30

 

 

16:00

講義1・アイデアをカタチにするスキル

実習3・テーマを探す

取り上げるテーマを,その日の新聞を素材に,自社事業との接点・関わりをスクリーンにして,「問題」を発見し,取り組む「テーマ」を絞り込む

「テーマ」の絞込みでは,その日の新聞を素材に,自社の事業分野で,解決の必要な問題,案件を探り出すテーマ選びこそが最も創造的な作業である。

使用するもの

 ・ツール

  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

 アイデアを見つけるための発想の基本スキルは,「分ける」「グルーピング」「組み合わせ」「類比(推)」があり,発想技法と言われるものは,その4つのスキルを組み合わせ,@まだないものをカタチあるものにするための発想技法,Aいまあるものを新しいものに創り直すための発想技法,Bいまあるものを改善・改良/応用・転用するための発想技法,に3分類される。講義では,この仕掛けを概説する。

 なお,新聞記事から,テーマを選ぶのは,そのテーマを欠点列挙法を使って,アイデアを具体化していくためである。そこでは,日頃の問題意識が問われている。時代の変化への,自社の環境についての,強味・弱味についての,危機とチャンスについての,自社のコアコンピタンスについての,自社の組織についての,自社製品についての,等々。

時間

内容

進め方

16:00

 

 

 

 

17:00

実習4・欠点列挙法〜意識的に問題を掘り起こす

個人研究→グループ研究→発表

“欠点列挙法”は,欠点という切り口であえて問題を掘り起こす。それによって,いままで気づかない面に焦点を当て,通常見慣れた全体像のイメージを崩す狙いがある。この技法は,問題意識の掘り下げ→問題の発見→アイデアづくりという,基本的な流れを確認するのに適し,そのプロセスの中にアイデア発想の4つのスキルすべてが含まれている。

アイデアづくりのポイントは,自分の知識と経験の枠組みをどう崩し,いままなでの知識の整理棚をシャッフルできるかどうかにかかっている。キャッチボールがそこで効いてくる

使用するもの

 ・欠点列挙法

・ツール

  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

「欠点列挙法」は,「欠点」という切り口で,あえて「問題」化し,「問題」を掘り起こす。意識的にケチをつけることで,日常見逃している「問題」を無理やり顕在化させ,その解決をカタチにしていこうとする。バラバラ化し,それを「グルーピング」し,「組み合わせ」て,新しいカタチの発見につなげていく。

horizontal rule

【第2日】

時間

内容

進め方

9:00

 

 

 

 

 

12:00

実習4・欠点列挙法意識的に問題を掘り起こす(続き)

個人研究→グループ研究→発表

対象の欠点,問題箇所,マイナスを徹底して列挙し(問題意識を掘り下げ),その解決策をまとめていく。競争相手の商品を解体・分析するように,徹底的にあら探しをする。クレームを集約し解決するのに似ている。

重要なのは,意識的に《欠点》を,どれだけ多角的に,通常では見えにくい“問題”まで洗い出せるか,である。意識的にいつもと別の視点(立場)から欠点を洗い出したい。

使用するもの

 ・欠点列挙法

・ツール

  ブレインストーミング

 

昼     食

13:00

15:00

実習4・欠点列挙法〜意識的に問題を掘り起こす(続き)

グループ研究→発表

 

【このプロセスの狙い】

 欠点列挙法は,改良型の技法されているが,そう決めつけてしまうと先入観になる。この場合も,徹底的に問題をクリアしようとすると,本来のモノの枠組みを超えないと解決できないことがある。そのとき,元のカタチにこだわれば,それに収まってしまうが,それを打破しようとすると,改良型の発想を超えることになる。

 この技法は,情報集約→原因追及→解決案の発案,という問題解決の基本ステップを踏んで,情報を処理していくため,情報をカード化して,集約していく技法(代表的にはKJ法)や,その集約したものにウエイトづけをしていくスキル(代表的には,クロス法)を含んでおり,「欠点」を別の着眼点(例えば,希望点,特性等)に代えることで,問題解決のさまざまな側面に応用できる基本的なスキルである。

時間

内容

進め方

15:00

 

 

 

16:30

実習5・アイデアプロファイルにまとめる

グループ研究→発表

アイデア・プロファイルは,発案したアイデアを,内部でレビュー(棚卸し)できるカタチに具体化することである。

アイデアは目的ではない。それが,有効かどうかの冷静な評価もまた重要な創造性である。

使用するもの

 ・アイデアプロファイルシート

・ツール

  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

アイデア自体を,レビューするためのシートである。その意図(目的),何をするものか(テーマ,使い方)を明確にし,イメージするアイデアの骨格をまとめ,市場の大きさ,可能性の見込まれるユーザー像,技術的な問題,リスク,流通(サービス提供)システムとの適合性等々をチェックする。

時間

内容

進め方

16:30

 

17:00

まとめの講義・創造性を高めるための日常の工夫

創造性は,現実の突破しなくてはならない壁があり,それに立ち向かう者にのみ,必要なのだ

創造性が一般に必要なのではない。現実の問題をチャレンジングに解決しようとするものに,必要となる

※プログラムの流れは,変更する場合があります。

up

horizontal rule

bullet御社の事業特性,商品構成にあわせたカスタマイズプラン可能です。
bullet研修プランのカスタマイズについては,ここ
bullet当サイトで紹介する,研修プログラム一覧ここにあります 。

horizontal rule

bullet創造性とは何かについては,ここをご覧下さい。
bullet創造的発想とは何かについては,ここをご覧下さい。
bullet発想力とは何かについては,ここをご覧下さい。
bullet発想力チェックについては,ここをご覧下さい。ご自身でお試し下さい。
bulletまた,発想を妨げる要因については,ここをご覧下さい。
bullet

バラバラ化については,ここをご覧ください。

bulletアイデアづくりの基本スキルについては,ここをご覧下さい。
bullet アイデアづくりの構造については,ここをご覧下さい。
bulletアイデアの生存率については,ここをご覧下さい。
bullet発想技法の活用については,ここをご覧下さい。
bullet企画・発想・創造性に関する参考文献一覧については,ここをご覧下さい。

horizontal rule

研修プログラム一覧

創造性開発研修頁

創造性開発研修プログラム・目次
創造性開発研修プログラム例
創造性開発研修プログラム進捗モデル【1日】
創造性開発研修プログラム1
創造性開発研修プログラム2
発想力アップ研修プログラム
企画・発想・創造性関連参考文献

horizontal rule

ホーム 全体の概観 侃侃諤諤 Idea Board 発想トレーニング skill辞典 マネジメント コトバの辞典 文芸評論

ご質問・お問い合わせ,あるいは,ご意見,ご要望等々をお寄せ戴く場合は,sugi.toshihiko@gmail.com宛,電子メールをお送り下さい。
Copy Right (C);2024-2025 P&Pネットワーク 高沢公信 All Right Reserved