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発想技法は,そのニーズに応じて,“手直し型”,“組み替え型”,“理想設定型” に整理できる。
いまあるものを改善・改良/応用・転用するための発想スキル。いわゆる,“問題解決型アプローチ”。いまあるものの欠点,問題点等を,個別に改善したり,全体を組み合わせ直したりする。この場合,既存のものの改良だけでなく,使用範囲を広げる(生物顕微鏡から工具顕微鏡へ),別の市場への応用(赤ん坊用紙おむつから老人用へ)等使い方や使用対象を代えることも含む。 「欠点列挙法」「希望点列挙法」「特性(属性)列挙法」「チェックリスト」「特性要因図」
いまあるものを分解・組み替えて新しいものに創り直すための発想スキル。いわば,“商品(事業)開発型アプローチ”。いくつかのパターンがあるが,いまあるものやシステムを,そのカタチ・色,機能・働き・役割,属性,構造や仕組みの要素といった最小区分(単位)に分解し,それを,@その機能の代替方法を検討したり,A機能や要素の新しい組み合わせから別なものに転換したり,B機能や要素を組み替えたりしながら,全体の構成を組み直していく。 ●いまあるものを分解,組み合わせる−「関連樹木法」「形態(要素)分析法」「マトリックス法」 ●枚挙,集約して組み合わせる−「KJ法」「クロス法」「特性列挙法」「スクランブル法」「親和図法」 ●いまあるものの機能を分解し,働きそのものを見直す−「if法」「形態(要素)分析法」 ●イメージや類比(推)を媒介にして発想する−「NM法」「アナロジー発想法」「if法」「シネクティクス法」 ●連想によって強制的に結びつける−「焦点法」「カタログ法」「一対連関法」「入出法」 ●いまあるもの(こと)の条件を変えてみる−「条件転換法」「逆設定法」
まだない(ほしいもの)をものをカタチあるものにするための発想スキル。いわば,企画型アプローチといっていい。現実にはまだない理想や夢想,願望といった「したいこと」「できるといいこと」「なれるといいこと」を具体的に,「理想形」としてカタチにし,その実現方法を検討しようとするもの。そのために,理想形に必要な機能・働きを列挙し,具体的に,現実化の可否を検討していく。それが, ・モノの場合は,必要な機能(働き)に分解して,それぞれ可能不可能を細かく見ていく ●現状から飛躍した状況を仮想しながらあれこれ発想する「仮想状況設定法」 ●ほしいもの(必要なもの)になりきって発想する「シネクティクス法」「擬物化法」 ●理想像(システム)を設定し,そこから実現可能案を発想する「ワークデザイン法」「DAX」「 目的・手段分析法」●ほしいものの必要機能(働き)の組み合わせから発想する「if法」「形態(要素)分析法」「 目的・手段分析法」【目次】
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