スクランブル法は,使い慣れた言葉の意味・価値,見慣れたモノやコトの意味・機能・役割に,隠れた意味や新しい価値を見つけ出す。このステップを俯瞰すると,下図のように,3つのステップ(分ける/グルーピング/組み合わせる)を織り込んだ作業となっている。この作業を通して,テーマに新しい意味と価値を発見するコンセプトをどう創り出すか。 ※池辺陽氏のデザインスゴロクをステップ化した岩崎隆治氏のトライアングル法を高沢公信がモデルチェンジしたバージョン。 《スクランブル法の進め方》
1.取り上げるテーマの確認。 2.テーマに何が必要なのか,欠かせないのか,必要な「条件」,構成する「要素」,「要因」等々を,具体的に洗い出し,ラベルに書き出す。
3.ラベル(ポストイット)を,グループ化していく。 4.グループ化が終わったら,それぞれのグループ毎に,その各ラベル群が何を主張しているかを読み取って,全体を的確に表現できる言葉で,タイトルをつける。 5.グループ群の中から,重要性の高いものを9グループ選び出し,優先順位をつける。 6.9グループの中の,優先順位の高い,1位,2位,3位の3グループを選び出し,(スクランブル法フォーマットの)トライアングルの一番外の角に,それぞれ置く。 スクランブル法フォーマット 7.次に,優先順位の4,5,6位を取り出し,各辺の真ん中に,先に置いた2つのグループと関係がありそうなものを,それぞれ置く。 8.更に,優先順位の7,8,9位を取り出し,各コーナーに,先に置いた3つのグループと関係がありそうなものを,それぞれ置く。 9.テーマは要するにどういうことなのかを,キイワード(キイ・イメージ)として中心に書き入れる。
10.ここまでは,第一次作業である。次に,中心に並んだ6個の円を,順々にずらして(ぐるぐる回して)みる。そうすると,はじめに関係づけたのとは異なる新しい脈絡(意味)が見つかり,キイワードも一新できるはずである。 11.最終的に,いくつかのイメージを形成しながら,結論としての,最適コンセプトを見つけていく。 |
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