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カードライティング

カードライティング

bulletカードライティングの要件

カードライティングするときは具体的な表現であること 

 @具体的であるとは,特殊であること

 具体的とは,〜一般ではなく,この〜,あの〜という個別なモノやコトやヒトである。「彼女のくれたあの白い花」「昔住んでいたうちの庭の梅の花」である。それは,「そのとき,そこにあった,あの〜」という場所と時間を限定された特殊な何かである。  言葉で表現すると,どうしても「白い花」と一般化してしまったり,無意識のうちに「可憐な白い花」と言葉で対象を(価値で)色づけしてしまう。怖いのは,「可憐な白い花」とか「髪の長いほっそりした女」という表現。これによってある感情や感覚が共有化され,何となく共感しあい,そこで発想がとまってしまう。大事なのは,その何に,どんな点に,どういうイメージを描いて,その感情を共有化したのかを,更に掘り下げること。ある人は振られた恋人のことを思い出しているかもしれない。別の人は宮沢りえを思い描いているかもしれない。大事なのは,そのイメージ。それが具体化するということである。     

Aアナロジー,喩え,例を使うこと

 「円に直径が描かれている」「円を直径で半分にしている」よりは,「マイナスねじの頭のように」「停車禁止標識のように」「円の直径が斜めになっているもの」でも,まだイメージが浮かぶ。できるだけ例や喩えを取り入れること。それが個別性を強調することになる。 

B比較できるもので表現すること

「高い」ということを表現するには,数値で表現するよりも,東京タワーより高い,富士山より上と言った方がイメージが浮かぶ。具体的に比較できるものを並べること。 

 C評価せずに描写すること

要約したり,整理して説明すると,どうしても評価が入る。そうすると具体性に欠ける。「あいつは優れていた」ではなく,どういうときに,どういうことが,どれくらいできる,というように表現する。自分の評価で表現するよりも,いつ,どこで,どういうことをして,どういう状態にあるかを表現するほうが,描写が増す。彩りや形や濃淡や肌触りや感じが伝わる。それが具体的ということだ。その点で,和語がいい。走行するよりも走った。歩行するよりも歩いた。運動するよりも動かしたがいい。状態,行為,性質,位置,関係が具体的になりやすい。これに,「何をどのように,どうした」と,具体的内容を形容することによって,どんどん具体化していける。例えば,「恥をかいた」ではなく,「自分がやったことを息子に見られていたらと思うと,背中からどっと汗がしたたり落ちて……」と,いったように。 

D個別のパースペクティブ(視野)であること

エピソードや想い出が個別であるのは,それが個人の視点から見られているからだ。同じモノやコトでも,見る人によって,その感情・感覚・意味づけが異なる。それによって,当然目のつけどころも違うし,強調するところも,焦点も違う。それが個別性であり,具体性だ。一般化するというのは,誰がどこから見たことなのかをわからなくすることだ。

Eエピソードや出来事は“そのとき”“その場所”のニュアンスを残すこと

会話を表現するとき,消えてしまうのがアクセントやニュアンスだ。そこに,特殊性があり,具体化の鍵もある。これをできるだけ残すことが必要だ。

F文脈を変えることで意味や関係は特殊化する

同じ言葉,同じ描写も,文脈・条件を変えると,一つずつが別の意味合いを帯びてくる。その違いが,個別性にほかならない。本当は,どんな言葉にも一人ひとり別々の意味や彩りをもっているはずだし,一つひとつ別のエピソードをもっているはずなのだ。その違いが表現できるにこしたことはない。 

G関係の連鎖をはっきりさせること

部分と全体,要素と組成,階層の上下,順位,因果関係といった関係づけによって,一つずつの位置づけ,構造内の関係が変わっていく。単独で見るより,関係づけの中で見る方がより具体的になる。  

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bulletカードライティング作業の注意事項 

@未整理のままがよい

心に想起したこと,イメージしたこと,アイデア,何にしろ,それを整理したり順序立てたりすることは当面は有害である。たとえば,「おごそか」という感じを「厳粛」と言い換えるように。未整理でも文脈が不揃いでも,ともかくそのまま書き出すこと。たとえば,「〜で立ち上がったら,何となく嫌な感じ(イメージが浮かばないが,たとえば,背中に氷を置かれたような……)がした」と,わからないところは,無理にまとめずにそのまま残す。その方がニュアンスを失わない。このニュアンス,コトバにならないところが,後から生きてくる。そのとき「〜みたい」「〜と似ている」「〜と比べて」が,喩えや例が必要になる。

A簡潔でないこと

簡潔であることはまずい。説明調であることを厭わない。誰が読んでも,そこに書かれていることがイメージできるためには,事細かで,具体的であるほどいい。要約したり熟語にまとめることは厳禁。ことわざや故事で表現するのは最悪。整理するのは後。

Bフィーリング,ニュアンスの違いにこだわる

同一の意味でも,状況や時期,主体や対象,ニュアンスやフィーリングが違うと思えば別に書き出す。むしろ自分の感受性に固執するくらいがいい。その意味では,関連するものはどんどん書き出してしまう。人が違えば別のイメージになりうるし,それが具体化だと考えていい。まとめる作業が繁雑になること,それを書き留める面倒さを厭うべきではない。

C評価の背景を探す

「いたずらした」と書くとき,いたずら=悪いこと,という評価を前提にして表現している。それをしないというのは実はむずかしい。自分は評価したのかどうかを考えていても仕方ない。次善の方法として,“どうしてそう表現したか”“どうしていたずらと判断したか”の理由を必ず付け加える。「りえが泣きべそをかいていたから」「人に迷惑をかけている」「あいつはいつも女の子を泣かせているから」「授業中おちつかないから」等々。理由の詮索が,具体的描写につながる。

D一件一枚

どんなに短くても書くのは一件一頁のみ。それも表のみ。裏に書いたら切り貼りができない。内容が2件以上にわたるときは,別にわける。

Eタブー,禁句はない

こうしなくてはいけない,こうすべきだという制約はない。正解は一切ない。自制こそがタブー。 

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