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アイデアの生存率

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現実場面で,着想したアイデアは,製品や事業に生かされなくては意味がない。その生存率はどのくらいあるか。以下にいくつかのデータを参考までにお示しする。参考資料は,ここもご覧下さい。
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また,発想を妨げる要因については,ここをご覧下さい。

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さらに,開発プロジェクトの 成功率については,ここをご覧ください。

参考資料;コトラー&アームストロング『マーケティング原理』,河野豊弘『新製品開発戦略』

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アイデアはどこから創り出されるか〜商品アイデアの情報源
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アイデアの情報源となるもの
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内部情報(技術部門,開発部門,製造部門,過去の失敗・棚上げ企画,社内のスタッフ等からの情報・提案・アイデアが,新商品アイデアの55%以上を占める)

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顧客(新商品アイデアの約28%)

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競合企業の製品(新商品アイデアの約27%)

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流通業者,(部品・原料・資材等の生産財)企業

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その他(業界紙,展示会,政府機関,コンサルタント,広告代理店,民間研究所,マーケティング・リサーチ会社,発明家等)

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競争相手から学ぶための手法

【 米国大手企業が競争相手のイノベーションについて学ぶ手法】

 

全標本平均

プロセスイノベーション プロダクト・イノベーション
独自の研究開発 4.76 5.00
リバース・エンジニアリング 4.07 4.83
ライセシング 4.58 4.62
イノベーションを起こしている企業から従業員を雇う 4.02 4.08
出版物や公開の技術的ミーティング 4.07 4.07
特許公開 3.88 4.01
イノベーションを起こしている企業の従業員によるコンサルティング 3.64 3.64

※データの範囲。1=まったく役に立たない,7=大変効果的である

ティッド,ベサント,パビッド『イノベーションの経営学』(NTT出版)より

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企業規模別のイノベーションの源泉

【 企業規模別に見たイノベーションの頻度と源泉米国大手企業が競争相手のイノベーションについて学ぶ手法】(フランス1993/94)

企業規模(人)

イノベーティブな企業t(%)

イノベーションの源泉(%)

自社のフルタイムの研究開発

自社の時々行われる研究開発

社外の研究開発

ライセンス

機械のサプライヤー

原材料のサプライヤー

20-49

55

16 25 10 5 26 18

50-99

66

19 25 10 5 23 16

100-199

70

21 25 11 5 22 16

200-499

80 24 24 12 6 20 15

500-1999

86 26 23 13 6 19 14

2000〜

96 25 21 14 6 18 14

ティッド,ベサント,パビッド『イノベーションの経営学』(NTT出版)より

 

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アイデアはどれだけ実現されるか〜アイデアの生存率
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出されたアイデアのうち,取り上げられて研究開発にまですすんだもの 33.1

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開発段階に進んだもののうち,開発が終わって商品化段階に進んだもの 47.1

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商品化段階に進んだうち,商品化が終わって生産・販売に移ったもの 55.9

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生産・発売に移ったもののうち,販売に成功したもの 65.0

【アイデアの生存率は,0.331×0.471×0.5590.087%】→約9%

【アイデアの成功率は,0.331×0.471×0.559×0.650.056%】→約6%

(注)成功とは,売上利益率が平均かまたはそれ以上であること

河野豊弘『新製品開発戦略』(ダイヤモンド社)より

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ヒット商品を生み出すのにアイデア数はどれだけ必要か
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1つのヒット商品を生み出すのに必要なアイデア数
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 日本の消費財メーカー平均17.6,食品22.7,自動車・家電・精密機器10.0

【開発段階別のアイデアの絞り込み】

 

アイデア・企画

設計 

試作品作り

市場でのテスト 

市場導入

食品

22.7

7.5

5.1

2.7

1

日曜雑貨・医薬品・化粧品

14.8

5.8

3.3

1.5

1

自動車・家電・精密機器

10.0

3.0

1.9

1.2

1

日経産業消費研究所の「消費財メーカーの90.1〜91.6発売の新製品について」より

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アイデアのスクリーニング〜商品化の実現可能性チェック
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商品アイデアの現実性チェック−(自社製品としての)商品化要件の審査
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企業(組織)のドメイン(活動領域)との適合性
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企業目的/方針と適合しているか

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企業(組織)イメージとマッチしているか

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企業の活動分野,販売チャンネルとの矛盾はないか

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既存の商品,制度,システム,活動,風土との相乗効果はあるか

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フィージビリティ(実現可能性)の検討

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市場性(本当にその池には魚がいるか,既に競合はないか,あるとして勝てるのか)

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技術性(開発技術,量産技術の見通しは立つのか)

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組織性(人材はあるのか,社内で通るのか,だれが決裁の責任者か)

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財務性(それは投資に見合うのか,採算が合うまでの期間は?)

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環境性(これがもとらす環境への影響は?企業にとってのマイナスはないか)

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商品アイデアの魅力度チェック−(市場性としての))商品化基準の吟味
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アイデアは,具体的な商品開発へと進めるかどうか,妥当性,有意義度等がチェックされる。チェック項目は,以後具体化されながら,繰り返される。

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スクリーニング項目
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目的(狙い)から外れていないか

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当初の問題意識(あるいはオーダー)にどれだけプラスαがあるか

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内容に,どんな新しさ(斬新さ)があるか
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全くの新しさか/今までと比べて新しいか/当社で初めてか/既存の手直しか/コンセプトの新鮮さ

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それはどういうニーズに対応しているか
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なくて困っている/あると便利だ/いままで不可能であった/あったが使いにくかった

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(ニーズがあっても)それを本当に必要とするか
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いまあるものよりも本当にすぐれているのか/それと同じ機能(働き,手段)を,他のもので代替(カバー)できないか/それを使わない(知らない)と本当にまずいこと(デメリット)があるか

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ターゲットとなる市場は明確か
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どれだけの市場規模か/その将来性はどれくらいあるか/既存のチャンネルが使えるか/その市場に参入可能か/競合するものはないか/そこでの勝算はあるか/どれくらいの売上げを見込めるか

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その開発を実施することが企業戦略上意味があるか
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テーマのイメージ/企業のイメージ/商品のイメージとの適応性

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技術/開発の期間・コスト
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自社技術とのつながりはあるか/開発の技術的な難易度はどれくらいか/その難点はクリア可能か/どれだけの期間とコトスが見込まれるか/特許・実用新案のチェック

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それによる波及効果はあるか
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それがあることのメリットは/社内的(組織,モラール,売上げ,技術的)好影響はあるか

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アイデア評価のモデル
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モデル1は,自社の経営戦略からの評価
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製品の魅力度と自社の競争力をマトリックスにして評価
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製品の魅力度は,マーケットサイズの成長率,参入への投資の大きさ,技術変化の早さ

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自社の競争力は,参入障壁の高さ,競争状態の程度,自社のスキル,技術移転の可能性

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モデル2は,技術的テーマの評価
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テーマの魅力と自社の競争力をマトリックスにして評価
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テーマの魅力度は,市場性,世界での先行性,学術性,特許での防衛の可否

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自社の競争力は,自社の技術力,既存特許の障壁,投資済み金額との対比で追加投資の多寡

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モデル3は,開発コストからの評価
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開発期間と総開発量の大きさをマトリックスにして評価

それぞれ尺度のウエイトが異なるが,共通しているのは,@売上規模と成長率の高いものを高く評価すること,A自社の競争力のあるものを高く評価すること,2点である。

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bullet創造性とは何かについては,ここをご覧下さい。
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アイデアづくりの構造については,ここをご覧下さい。

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バラバラ化については,ここをご覧ください。

bullet創造的発想とは何かについては,ここをご覧下さい。 ご自身の発想力をお試し下さい。
bullet発想力チェックについては,ここをご覧下さい。ご自身でお試し下さい。
bullet発想力とは何かについては,ここをご覧下さい。
bulletまた,発想を妨げる要因については,ここをご覧下さい。
bullet 創造的発想の具体的応用に関心のおありの方は,ここ[Idea Board]をクリックして,アイデアづくりにチャレンジして下さい。アイデア在庫は,ここにあります。
bulletアイデアづくりの基本スキルについては,ここをご覧下さい。
bulletアイデアにしていく基本原理については,ここをご覧下さい。
bullet発想技法の活用については,ここをご覧下さい。
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発想トレーニングについては,ここをご覧下さい。

bullet企画・発想・創造性に関する参考文献一覧については,ここをご覧下さい。

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Idea Board

Idea Memo Stock1(MONO編)

Idea Memo Stock2(SOFT編)
Idea Memo Stock3(SYSTEM編)
Idea Memo Stock4(SERVICE編)
Idea Memo Stock5(MATTER編)
Idea Memo Stock6(CONTENTS編)

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