| 決断心理ゲーム
現実の意思決定は,決定すること自体によって事態が動き,状況が変わる。その変わるそのものが理解しにくい。たとえば,そのことで相手の心が変わる。相手の立場が変わる。相手の置かれている状況が変わる。そのことによって,自分の心も変わる,立場も変わる。たとえば,トップが何かを指示する。その結果,たとえば自分の生活そのものを犠牲にしなくては達成出来ない状況に追い込まれる。しかしトップは,それを当然視する。そのとき部下側は心が変わる。気持ちが変わる。たとえば歴史上で言えば,信長と光秀の関係,信長と佐久間信盛の関係,柴田勝家と前田利家の関係。あるいはオセロとイヤーゴでもいい。ある決断によって,それが間違っているか正しいかではなく,相手ではなく,市場でもなく,部下の心がどう動くか,その幅に応じて,事態,この場合は,状況を切り開くこちら側の主体的な力量,主体的なリソースがどう変わるのか,それによって,状況そのもの,あるいは状況をみる目はどう変わるのか,そうした心理的な変化,不安,恐怖,不満等々の心理劇をゲームにする。心理の葛藤場面を,どう画像化するかが鍵。それをどう克服して,実行し,達成するかが,その次にくる。しかし,ここではそれはつけたしでいい。(C;K.TAKAZAWA) |