研修プログラム
時間 |
内容 |
進め方 |
9:00
10:00 |
はじめに・何が発想を妨げるか 〜創造性の前提となること
創造性の鍵は,問題意識にある。自らが何か新しいことをしようとするとき,いままでのやり方,今までの発想ではどうにもならないために,発想の転換に迫られ,新たな突破口を考え出さざるを得なくなる。それが創造性の個人にとっての端緒となる |
創造性は,個人の発想にのみ委ねられるものではない。チームとしての,相互のキャッチボールの持つ意味や効果を確認する
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【このプロセスの狙い】
ここでは,創造性というものへの先入観をぬぐうことが主眼である。創造性は何か新しいことを創り出すことではある。しかし,それは目的化されてはならない。何のために,誰にとって新しくなくてはならないのか。それによって,何が解決されるのか。実務で求められるのは,ここである。
時間 |
内容 |
進め方 |
10:00
10:30 |
実習1・問題の掘り起こし方の基礎訓練
この「基礎訓練」では,創造性を妨げる「固定観念」を崩す仕掛けとして,「ブレインストーミング」と「チェックリスト法」を再確認。ブレインストーミングによるキャッチボールを通して,いかにキャッチボールがものの見方の幅と奥行を広げる鍵となるかを確認する。あわせていくつかの基本確認を行う
講義1・アイデアをカタチにするスキル |
問題は,どうすれば多角的に発想できるかではなく,何が自分の中でタブーや障害になっているかに気づくことだ。それをひとつひとつクリアしていくことがポイントとなる。
《 使用するもの》
・ツール
ブレインストーミング |
【このプロセスの狙い】
ここでは,「固定観念」を崩す仕掛けとして,「ブレインストーミング」を確認。以降のグループワークの基調づくりとなる。キャッチボールを通して,いかにものの見方の幅と奥行を広げる鍵となるかを確認する。
アイデアを見つけるための発想の基本スキルは,「分ける」「グルーピング」「組み合わせ」「類比(推)」があり,発想技法と言われるものは,その4つのスキルを組み合わせ,@まだないものをカタチあるものにするための発想技法,Aいまあるものを新しいものに創り直すための発想技法,Bいまあるものを改善・改良/応用・転用するための発想技法,に3分類される。講義では,この仕掛けを概説する。
時間 |
内容 |
進め方 |
10:30
16:00 |
実習2・欠点列挙法〜 意識的に問題を掘り起こす
個人研究→グループ研究→発表
“欠点列挙法”は,欠点という切り口であえて問題を掘り起こす。それによって,いままで気づかない面に焦点を当て,通常見慣れた全体像のイメージを崩す狙いがある。競争相手の商品を解体・分析するように,徹底的にあら探しをする。クレームを集約し解決するのに似ている。この技法は,問題意識の掘り下げ→問題の発見→アイデアづくりという,基本的な流れを確認するのに適し,そのプロセスの中にアイデア発想の4つのスキルすべてが含まれている。
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ここでは,意識的に《欠点》を,どれだけ多角的に洗い出せるかである。また,アイデアづくりのポイントは,自分の知識と経験の枠組みをどう崩し,いままでの知識の整理棚をシャッフルできるかどうかにかかっている。キャッチボールがそこで効いてくる。
《 使用するもの》
・欠点列挙法
・ツール
ブレインストーミング |
【このプロセスの狙い】
「欠点列挙法」は,「欠点」という切り口で,あえて「問題」化し,「問題」を掘り起こす。
この技法は,改良型の技法されるが,そう決めつけると先入観になる。徹底的に問題をクリアしようとすると,本来のモノの枠組みを超えないと解決できないことがある。そのとき,元のカタチにこだわれば,それに収まってしまうが,それを打破しようとすると,改良型の発想を超えることになる。
この技法は,情報集約→原因追及→解決案の発案,という問題解決の基本ステップを踏んで,情報を処理していくため,情報をカード化して,集約していく技法(代表的にはKJ法)や,その集約したものにウエイトづけをしていくスキル(代表的には,クロス法)を含んでおり,「欠点」を別の着眼点(例えば,希望点,特性等)に代えることで,問題解決のさまざまな側面に応用できる基本的なスキルである。
時間 |
内容 |
進め方 |
16:00
16:30 |
実習2・アイデアプロファイルにまとめる
グループ研究→発表
アイデア・プロファイルは,発案したアイデアを,内部でレビュー(棚卸し)できるカタチに具体化することである。
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アイデアは目的ではない。それが,有効かどうかの冷静な評価もまた重要な創造性である。
《 使用するもの》
・アイデアプロファイルシート
・ツール
ブレインストーミング |
【このプロセスの狙い】
アイデア自体を,レビューするためのシートである。その意図(目的),何をするものか(テーマ,使い方)を明確にし,イメージするアイデアの骨格をまとめ,市場の大きさ,可能性の見込まれるユーザー像,技術的な問題,リスク,流通(サービス提供)システムとの適合性等々をチェックする。
※この部分は,実習1のグループワークの中に含めてしまうか,プログラムとして省略する場合がある。
時間 |
内容 |
進め方 |
16:30
17:00 |
まとめの講義・創造性を高めるための日常の工夫
創造性は,現実の突破しなくてはならない壁があり,それに立ち向かう者にのみ,必要なのだ |
創造性が一般に必要なのではない。現実の問題をチャレンジングに解決しようとするものに,必要となる |
※プログラムの流れは,変更する場合があります。
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