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コーチングとは何か


コーチングマインド・チェックリスト
コーチングとは何か
コーチングの構造と流れ
コーチングのスキル
職場のコーチング
コーチングのための質問リスト1
コーチングマインド・チェックリスト
自分の目標明確化のために必要なこと
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  • 「コーチングとは何か」に答えるということは,その人がどういう生き方をしており,どういう行動をとっているか,つまり人はどう生きるかについて,答を求めることと同じではないか。コーチングとはこういうことだ,と応えた中に,その人自身の生き方が出る ,ということなのだ。V.E.フランクルは,「自分の人生になんの意味があるか」と,人生に意味を問うのではなく,逆に,ひとは自分の人生にどういう答を出すかを,問われている,といった。コーチングとは何かに応えることで,その人は,自分の人生にどんな答を出すのか,ということを 答えているのと同じなのである。

  • あるいは,「コーチングとは何か」に答えることは,自分がどう生きているか,どう生きようとしているかに答えることに似ている。人は,問われたことの答えを自分の中に探す,という。それは考えでも,感覚でも,感情でも同じだ。その問いが,どんなぼんくらの問いでも,鋭い問いでも同じことだ。それを受け止め,答えを自分の中に,勝手に探す。問われたことに,答えようと,おのれの中に注意を向けようとする。答え は自分の中にある,といわれるのはその意味だ。エリクソンが,よくアネクドート(逸話)や小話,たとえ話やアナロジーを使ったのもその狙いからだ。脳は,おのれの知っていること以上を知っている,という。意識していることなど,脳の中のほんの一部でしかない。問われて,初めて,意識を向けることになる。問いは,自分の意識していないことに, 無意識の中に眠りこけていた自分のリソースに,注意を向けることだ。

  • 問われることで,照明の当たった,意識にない,無意識の中に押さえ込まれてきた,あるいは忘れてきた,あるいはごまかし糊塗してきたおのが夢や可能性,心ひそかに秘匿してきた願望,考えることをやめたが無意識の中に痕跡として埋もれていた「ありたい自分」や「なりたい自分」に目を向け,そうした自分の心の声から眼をそらさず,そういう自分を生きようとすること,コーチングの求めるのは,そういう生き方をしてみようではないか,ということだ。「コーチングとは何かに」答えるとは,そういう自分の生き方をしているかどうかが,問われているのである。それなしに知識としてのコーチングを語ることには,意味がない。少なくとも,それでは「コーチングとは何か」に求めている答えではない。

  • 以下に,語る,「コーチングとはの答え」には,そんな意味がある,と受け止めてもらえればいい。

  • コーチングとは,あなた自身を見つけることです。それをあなたの価値と呼びます。あなたが生き生きとしていられる一瞬,その一瞬を人生の中に実現すること,それを普通夢,と呼びます。しかしそうした夢こそが,あなたがあなた自身になることなら,夢を実現することが,あなたになることです。

  • コーチングとは,あなたのそうした夢,あなた自身になることに橋を架けることです。 それはあなたの外にあるのではなく,あなたの中にあります。それを見つけ出し,引き出し,カタチにすることです。

  • コーチングとは,あなたが,到底かなわぬとあきらめかけている未完の夢,遠くから指をくわえているだけの見果てぬ夢,そんなことを行っていては生きていけないと心の中に封印してきた空想,こうなったらいいなと思い描いてきたばら色の夢想,それを現実に自分の脚でたどり着くための橋を架けることです。

  • コーチとは,クライアントである,あなたが,夢を現実にするために,どんな橋を架けるかをお手伝いをすることです。

  • コーチングとは,クライアントの夢に足をつけて,夢が走り出すのを助けることなのです 。夢は,私たちの殻を破ってくれます。ひとつの夢がかなうことで,次の夢が彼方に見えてきます(ジョセフ・オコナー&アンドレア・ラゲス『NLPでコーチング』)

  • コーチングとは,変化であり,変化を起こすことです。コーチは,変化の魔術師です(同)。


  • コーチングの起源

    「コーチ(Coach)」という言葉が登場したのは1500年代。「馬車」という意味で,「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」ということを意味する。1840年代には、英国オックスフォード大学で、学生の受験指導をする個人教師のことを「コーチ」と呼ぶようになる。スポーツの分野で使われるようになったのは、1880年代。ボート競技の指導者が「コーチ」と呼ばれた。マネジメントの分野でコーチという言葉が使われ始めたのは1950年代。メイス(当時ハーバード大学準教授)が「マネジメントの中心は人間であり、人間中心のマネジメントの中でコーチングは重要なスキルである」と位置づけたのが嚆矢。

    1980年代になるとコーチングに関する出版物が登場。1987年には、マネジメント・セミナーが開催され、アメリカを代表するコーチたち,プロフットボール監督,プロバスケットボール監督,インナーゴルフの著者等々が,一同に介してコーチングのテクノロジーについて語っている。1992年後半には、米国にて、コーチを育成する機関 Coach University が誕生。また同時期,ワークショップ形式のCTI(Coaches training Institute)も設立された。いずれも,そのライセンスを受けた日本法人ができ,。コーチの育成プログラムを提供している。199611月には非営利団体 International Coach Federation ICF,国際コーチ連盟)がコーチの質の維持を目的に設立された。

  • コーチングの基本

    コーチングは,目標達成に向けて必要な「知識」と「スキル」と「ツール」を装備し,最短の時間で成果が上がるよう継続的にサポートしていく双方向のコミュニケーションプロセスを指す。 コーチは、クライアント(コーチングを受ける人)とコミュニケーションを交わすことによって,クライアントが実現したいゴールを明確にし,短時間で達成できるようにサポートし,行動を継続して起こしていけるようにフォローしていく。

    コーチは一方的に何をしたらいいかの指示を出すのではなく,対等な立場から効果的な質問を投げかけることにより,クライエント自らの内側に答えを見つけることを促す。 部下や選手がどのようにして仕事を成功させたか,あるいはどのように失敗したか,自らの中で気づいて,整理できるように導いていく。それによって積み重ねてきた経験を次にリソース(資源)として使えるようにしていく。コーチは、答えを用意するのではない。提案をしたり、リクエストをしたりすることはあるが,「指示」するのではなく,コミュニケーションの量と質を変えていくことによって,クライアントの自発的な行動を促すのです。

    目標に向けた行動が起こせないとき,自分の能力に気がついていない、適性がない,知識が足りない,技術が足りない,ノウハウがない,経験がない,意欲をあげる方法を知らないといったことに起因している。ここのことに目をむけ。クライアント自身が,そのことに気づき,自らの行動パターンを変えていこうとすることを促す,そこにコーチの役割がある。

  • コーチングの定義

    • 国際コーチ連盟(ICF)が定める定義

      ICF(国際コーチ連盟)は、コーチの質を保つ為に、コーチの具体的な必要水準を明確にしている。

      プロフェッショナル・コーチ哲学

      ICF(国際コーチ連盟)はクライアントが個人において、また職業において専門家であることを尊重し、全てのクライアントが、創造的で機知に富んでるという事をサポートします。
      この基準を元に、コーチは以下の事について、責任をもちます。

      1)クライアントと共に、実現したい目標に道筋をつけ、探求し、明らかにする。
      2)クライアントの自己発見を促す。
      3)クライアントの中から生まれてくる解決方法や戦略を引き出す。
      4)責任を持ってクライアントを守る。

      プロフェッショナル・コーチ定義

      プロフェッショナル・コーチとは、クライアントが日常生活や、ビジネスにおいて、成果を得るように手助けするためのオンゴーイングのパートナーです。
      コーチングの過程において、クライアントは学習し、パフォーマンスを上げ、生活の質を高めます。

      毎回のコーチングセッションで、コーチは耳を傾け、意見や質問を投げかけます。
      この相互作用をハッキリと作り出し、クライアントが行動を起こすようにします。
      コーチングは幅広い視点を与え、選択技に気づかせる事で、クライアントのプロセスを早めます。
      コーチングでは、クライアントが今どこにいて、将来クライアントがたどり着きたいと思っている場所に行く為に自発的に実行していることに焦点を当てます。


    • コーアクティブ・コーチングの定義

      • 四つの礎

        コーチとクライアントがコーアクティブ(協働的)に,関与しあい,協力しながらコーチング関係を築いていく。そのとき4つの礎を土台とする。

        @クライアントはもともと完全な存在であり,自ら答えを見つける力を持っている

        Aクライアントの人生全体を取り扱う

        B主題はクライアントから

        Cクライアントと共に,その瞬間瞬間から創り出す

      • 意図的な協働関係

        コーチングの良い結果が得られるかどうかは,コーチ一人の力によるのではなく,コーチとクライアントという2人の関係にかかっている。お互いに協力して,クライアントが求める物を手に入れるための協働関係を築く。クライアントは,自分にあったやり方で,コーチングを受けられるよう,自ら積極的に関わりながら,独自の関係をコーチとともに築き上げていく必要がある。コーチとクライアント双方で,意図的な協働関係を築き上げる責任がある。このプロセスを通して,クライアントは,コーチとどのような関係を築くかは自分次第であり,ひいては,自分の人生をどう変えるかも,すべて自分次第であることに気づくはずである。

      • コーアクティブコーチング・モデル

        • 3つの指針

          クライアントの人生全体の質を高めるために欠かせない3つの指針として,フルフィルメント,バランス,プロセスがある。クライアントがより充実した人生(フルフィルメント),よりバランスの取れた人生(バランス),より味わい深い人生(プロセス)方向へ近づいているかどうかか,コーチングの焦点となる。コーアクティブ・コーチングの目的は,この3つの指針に基づいて,クライアントが自らの人生最大限に生きることができるようサポートすることである。

          ・フルフィルメントとは,生きている実感である。人は,自ら最も価値を置くことを尊重して生きることで,フルフィルメントを手にすることができる。それは,絵空事ではなく,火とがそれを選び取りさえすれば,すぐにでも得られるものである。自らの意図で,それを目指して生きる,そこにフルフィルメントはある。

          ・バランスバランスの取れていない人生は,車輪の大きさが左右で異なる車を運転するようなものである。バランスコーチングでは,クライアントが自らの人生を様々な視点から見ることができ,自分にとって最もエネルギーをもたらす選択肢を自由に選び取ることができるようサポートする。

          ・プロセスコーチングにおけるコーチの役割とは,クライアントが人生という川のどんな場所にいようと,クライアントと共にいることである。そのプロセスを乗り切って,向こう岸にたどり着けるよう,クライアントを見守ることがコーチの役割である。

        • 5つの資質

          コーアクティブコーチングの中心にある星は,クライアントであり,その中にクライアントのフルフィルメント,バランス,プロセスがある。そしてクライアントの,そのフルフィルメント,バランス,プロセスに焦点を当てるのが,好奇心,傾聴,自己管理,直感,行動・学習といった,5つの資質である。これはねクライアントのフルフィルメント,バランス,プロセスを照らし出す,サーチライトのような働きをする。この光を当てることで,クライアントの火となりを照らし出し,クライアントは自分の内側や外側で起きている事を客観的に認識し、望ましい状態を作り出すにはどうしたらいいかという答えを見つけることができる。

          好奇心

          コーアクティブコーチングは,必要な答えは,すべてクライアントがもっているという信念の上に成り立っています。従ってコーチの役割は,好奇心をもってひたすら相手に問いを投げかけることにある。コーチは相手からどのような答えが返ってくるかに一切こだわらない。好奇心というのは,とても無邪気で驚きに満ち溢れている。これは小さな子供が「これなに」「あれなに」と聞くのに似ている。小さい子供ははじめから答えをもって質問しない。だからこそ驚きがある。クライアントはコーチのこのような態度に接して始めて心の扉を開き,安心してみずからの内なる世界へとはいっていくことができる。

          傾聴

          コーアクティブコーチングでは,話しの聞き方を3つのレベルに分けて考える。

          ・レベル1は,内的傾聴。コーチの意識の矢印が,クライアントではなく,自分の内側に向いている状態。自分の考えや感情に意識がとらわれ,クライアントに百パーセント意識を集中できない状態にある。クライアントは,コーチングの最中,このレベル1にいることが求められる。

          ・レベル2は,集中的傾聴。コーチの意識の矢印が,完全にクライアントに向いている状態。周りで起きていることには意識が向かず,すべての神経が目の前の相手に注がれている状態。

          ・レベル3は,全方位的傾聴。コーチの意識が,単にクライアントの発する言葉や目に見えるしぐさだけでなく,目に見えない相手の感情やエネルギーレベルも感知するということである。また,相手だけではなく,周りで起きている事にも,意識のアンテナを伸ばした状態。周囲の音や明るさ,温度,エネルギーがどういう状態で,それがクライアントやコーチングそのものにどういう影響を与えているかを感知する。コーチ自身の直感を感知するのもこのレベル3の傾聴に当る。このように,全方位に意識のアンテナを張り巡らせることで,クライアントに役立つコーチングを展開していくための情報を汲み取っていくことができる。

          自己管理

          コーチが自分の中で起きていることを自覚し,それがコーチングに悪い影響を与えているようであれば,それをコントロールするということである。答えを出してしまったり,自分の中で起きてくる感情や,時部の内的対話によつて,クライアントに集中できなくなる,それに気づいて矢印をクライアントに向けなおすことが必要になる。

          直感

          コーチングで直感を使うには,まずレベルの傾聴2で,クライアントの波長に合わせなくてはならない。そして,その上で,レベル3の傾聴を使い,自分の外側や内側から,やってくるメッセージを受け取る準備をする。直感を感じたら,それを口に出します。しかしそれがなかなかできない。すぐ口にすると変に思われるのではないか,間違っているのではないか,というためらいがでる。しかし仮に間違っていても,クライアントには,それによって,それとは異なる感じ方を口にすることができ,それについてクライアントに,なにかがはっきりするところがあるはずである。

          行動と学習

          クライアントの行動を重視するのがコーチングの特徴である。コーチングは,クライアントが人生において,前に進むのをサポートすることなのである。たたし,クライアントが行動を起こさなかった場合でも,「そこで何があったのか」と,そのことと向き合うことで,クライアントにとって学びの場となるはずである。

          コーアクティブ・コーチング・モデル


    • 本間正人氏の定義

      コーチングとは,人間の無限の可能性と学習力を前提に,相手との信頼関係のもとに,一人ひとりの多様な持ち味と成長を認め,適材適所の業務を任せ,現実・具体的で達成可能な目標を設定し,その達成に向けて問題解決を促進するとともに,お互いに学びあい,サポートする経営を持続的に発展させるためのコミュニケーション・スキル。


    • コーチ21の定義

      目標達成のための必要なツールや知識が何であるかを見つけ出し,それを備えられるようにしていくプロセス。これを遂行する基本的考え方は,次の3原則にのっとっていく。

      ・インタラクティブ

      インタラクティブ,双方向のコミュニケーション。

      ネイティブコーチが部下とどのように接しているか,どんな会話を創り出しているか,それらを観察し,共通した特徴を集め、コード化したものが「コーチング」である。誰か特別な人によって創られたものではない。誰とどんな会話を交わしているときに「アイディア」が出やすいか,「行動」を起こしやすいか,「問題が解決される」かなどを振り返ってみると,身近なネイティブコーチの顔が浮かぶ。彼らは一貫して双方向のコミュニケーションを創り出す。一方通行にならないように注意し,どちらかといえば良く聞く。またコュニケーションを交わすときには、「対等」で「平等」な立場を築きます。

      「一方通行ではなく,双方向でアイディアを出し合い,それを検討する。行動に移すためのアイディアもまた双方向のコミュニケーションから生み出す一連のプロセスを「コーチング」という。つまり、目標やテーマを設定しそれを実現する過程で,クライアントとコーチが会話を重ね,ともにインタラクティブ・ソリューションを実現していくのです。

      ・オンゴーイング

      on going 現在進行形 。実際に行動を起こし,目標達成までフォローし続ける。記憶を定着させるには,何度も繰り返すこと,リマインドをもつこと。オンゴーイングとは,わかる状態から,出来る状態へとシフトを可能とさせること。

      コーチは,部下に仕事を丸投げせず,十分なフォローアップをする。実際に業績の上がっているチームはマネージャーの部下に対するフォローが行き届いている。つまり部下と彼らの仕事の進捗に「点」ではなく「線」で,オンゴーイング(現在進行形)で関わっている。コミュニケーションを交わしていて,結論を急がない。決して教えたがりではない。むしろ部下に質問し,部下が自分で考え,自分から行動が起こせるようにコミュニケーションを発展させる。

      ON GOING コーチングは常に現在進行形です。

      一般にコーチングは週に一度,電話で三十分程度もたれる。一週間の間,クライアントはプランに従って行動を起こし,次のコーチングでは,それを振り返り,より現実にマッチした行動予定を立てる。ちょうどボクシングの選手がロードトレーニングをしているときに,コーチが伴走をするイメージにあたる。

      どんなに練った戦略を持っても,現実との間には必ず誤差が生ずる。その誤差はリアルタイムで確認され,修正されていく必要がある。一回や二回のコミュニケーションでは誤差を見つけたり、それを修正するには十分ではない。定期的に現在進行形で課題について話し合う時間が必要となる。

      週に一度,今やっていることが目標に向かっているかどうか? 効果的に行動できているかどうか? 新たに必要となった知識や技術,ツールはないか? それらを振り返ることにより,気づきやひらめきが生まれる。

      定期的にコーチングの時間をとることの意義は,課題に対して集中することにある。そうでなくてもほかのさまざまな仕事によって中断を余儀なくされ,注意がそがれる。何度でもリマインドして目標に目を向け続けていないと,ベクトルの方向がずれたり,分散したりしてしまうものなのである。

      続けるための条件の一つは,リマインドさせてくれる人がいること,誰かと約束すること。コーチがこの役割を果たす。行動を起こすまで、行動が変わるまで、関わりを続けるということです。

      学んだことは時間とともに記憶は薄れ,その影響力はずっと弱まってくる。だからこそ,オン・ゴーイング,つまり現在進行形でコミュニケーションを創り出し,記憶や学んだことについての経験を維持させていく必要がある。

      ・テーラーメイド

      テーラーメードとは,個別対応 。ひとりひとりの個性に合わせたコミュニケーションを実現する。人の価値観,考え方,行動パターン,ものの受け取り方,情報処理の仕方はそれぞれ違う。

      一人のネイティブコーチはこう言っています。
      「誰にでも同じマネジメントをしてはだめだ、8人部下がいたら、8通りのマネジメントがあるんだ」
      一人一人の体型に合わせて洋服を作るテーラーメードと同じように,マネジメントも一人一人に合わせて行わなければ,部下の能力を引き出すことはできないとネイティブコーチは考えている。人はそれぞれ違う。誰にでもうまく行く方法はない。個別対応は確かなマネージメントの手法であり、ネイティブコーチは、1対1のコミュニケーションを通して、部下が自分で考え、自分から行動を起こし、自分で評価できる能力を引き出す。

      人は,価値観,考え方,行動パターン,ものの受け取り方,情報処理の仕方等,それぞれ違う。
      同じ話をしていてもビジュアル系と言われる人たちは言葉を聞きそれを処理する過程で,心にビジョン,画像を思い浮かべる。おそらくは過去のビジョンと比較しながら物事を判断する。ロジカル系は言葉を数式のように並べながら判断する。皮膚感覚系の人たちは,それこそ自分の体の感じが良いか悪いかで判断する。
      ロジカル系の人に「いい感じ?」なんて聞いても答えられません。「今どんなビジョンを思い描いていますか?」とロジカル系の人に聞いても答えられない。彼らは心に画像を描くことを得意ではない。
      同じことを言っても人によって受け取り方は違うし,行動のとり方,スピードもまるで違う。基本的に一対一で行われるコーチングは、いわば、「テーラーメード・マネジメント」であり、「テーラーメード・ティーチング」である。

      ひとはそれぞれ違う。ひとにはそれぞれ考え方や価値観の違いがあり,ある人にはうまくいく接し方であっても,別の人にはうまくいかない場合が当然ある。また、同じことを言っても受け取り方はさまざま。動機づけにしても,人によって違う。ほめ方にしても,ある人が喜んだからと言って,すべての人が同じほめ方で喜ぶとは限らない。ものごとの受け取り方も,行動の動機も人によって異なる。その原則を忘れて,同じ考え方,やり方を押しつけても,部下の能力を引き出すことはできない。上司には,相手のタイプを聞き分ける能力が求められる。


    • このサイトでの定義

      自分の生き方を考えることです。それを考えるのは自分でしかありません。その中で,自分がなりたい自分になる,やりたいことができる自分になる。それを夢とすると,それを夢にしない生き方を考えることなのではないか。

      それは夢への橋を架けること,これがコーチングです。 そして,あなたが,あなた自身になって行くことを,一緒になってささえていくプロセスです。

      そのために, 自分自身が,本当に何をしたいかをはっきりさせ,その実現のために,何を,どうしたらいいかを具体化し,その実現をサポートしていくプロセス です。

      それを決めるのも,決めないのも, 自分自身です。自分の人生ですから。

      それは,クライアント自身が出来ないことを出来るようにするのではなく,クライアントの出来ることのパフォーマンスを上げるプロセスである。 それも,夢を実現するほどのパフォーマンスです。

      これに対して,カウンセリングは,当人が当たり前に出来ていることができていない(と思っている)ことを当人にできるように(なったと思えるように)することである。

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参考資料:榎本英剛『部下を伸ばすコーチング』(PHP研究所 1999)
本間正人『入門ビジネスコーチング』(PHP研究所 2001)
伊東明『コーチングマニュアル』(ダイヤモンド社 2002)
伊藤守『コーチングマネジメント』(ディスカヴァー21 2002)
ウィットワース他『コーチング・バイブル 第2版』(CTIジャパン訳 東洋経済新報社 2008)
タレン・ミーダナー『人生改造宣言』(近藤三峰訳 税務経理協会 2004)
S・ソープ&J・クリフォード『コーチングマニュアル』(桜田直美訳 ディスカヴァー21 2005)
平本相武『コーチングマジック』(PHP研究所 2005)
本間正人・松瀬理保『コーチング入門』(日経文庫 2006)
本間正人・松瀬理保『セルフ・コーチング入門』(日経文庫 2006)
ジョセフ・オコナー&アンドレア・ラゲス『NLPでコーチング』(チーム医療 2006)
ローラ・ウィットワース&キャレン・キムジーハウス&ヘンリー・キムジーハウス&フィル・ザンダール『コーチング・バイブル第2版』(東洋経済新報社 2008)



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