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OJTの方法と機会

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部下(後輩)指導の基本マインド

(1)聞き上手になることが指導のキイポイント−求められるコミュニケーション能力

◇人間は起きている間の70%以上をコミュニケーションに使っている。少なくとも職場生活は,もっとそのウエイトは高い。特に上位者になる程,基本スキルといってもいい。チームリーダーにとって,コミュニケーションは,たんなる伝達ではなく,お互いに何かを共有しあうことであることを留意し,次の3つの機能を心掛ける必要がある。

@要望する機能−高い目標を要求したり,厳しく結果をチェックしたり,最後まで諦めず目標達成にチャレンジさせる,たえざる工夫・努力を求める等の,チームリーダーからの相手の役割への要望。
A共感する機能−失敗やミスも相手の状況やいきさつを考慮したり,結果だけでなく努力を評価したり,仕事を進める上で部下の意見に耳を傾けたり等,相手の立場になって考えたり,一緒になって考えようとする。
B伝達する機能−部下が自立的に仕事を遂行できるように,会社の方針,自分の方針・ビジョン,それぞれの仕事の位置づけや意味等,部下が何をなすべきこときちんと伝える

(2)聞き上手の条件

@いつでも耳を傾ける
A相手のコミュニケーションに注意を向ける
B相手が見るのと同じように見る
C評価を一時棚上げにする
D相手の考え(感情)が表現されるまでまつ
E対話を求めようとする姿勢(修正や改善をおそれない)
Fタイミングよく,的を射た問い,質問を発する

コミュニケーションタブーについては,ここをご覧下さい。

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部下の指導のやり方−2パターンある

◇パーソナルな指導には,個人別(の1対1)指導という意味と,個々の仕事について1つ1つ指導するという意味の2つがあり,シチュエーショナルな指導には,あるひとまとまりの仕事につけて,その場その場で自分の経験とスキルを生かして仕事をこなしていくという,能力発揮の機会を与えるという意味がある。

◇職場環境を構成しているのは,風土と人間(メンバー)と仕組み。それに基づいて動かしているがチームリーダー。その四者をつなぐのが,コミュニケーションである。それは指示・命令から報告・連絡・相談,あるいはミーティング,全社的な規約や文書から,部門内の文書や会話まで,意思伝達にかかわる機能を意味する。このすべてが,自分の方針を示す場であり,指導機会となる。

《部下指導のタイミングチェックリスト》

1.そのときその場での指導(パーソナルな指導)→個別の育成チャンスを活用して指導する

・特定の仕事の指示命令をするとき
・新しい仕事をさせるとき
・仕事の分担を決めるとき
・仕事の打ち合わせをするとき
・職場ミーティングを開いたとき
・新しい課題を与えてそれを打破させるとき
・部下が決裁を求めてきたとき
・仕事の遂行意欲を失っているように見えたとき
・壁にぶつかって困っているようにみえたとき
・けっこううまくやって成果を出しているとき
・部下と共同で仕事をやるとき
・部下と仕事上の議論をしているとき
・部下が人と応対したり,話をしているのをみたとき
・部下が電話をしているとき
・部下が,指示と異なる動きをしているとき
・部下が社内外の人と折衝するとき
・部下の態度行動に問題を感じたとき
・部下が仕事のことで相談にきたとき
・部下が意見や提案をもってきたとき
・部下が不満を言ってきたとき
・部下と雑談しているとき(コーヒーブレイク等)
・報告が遅れたり,しなかったとき
・仕事が終了したとき
・部下が報告にきたとき
・残業するとき
・部下が出張へ出掛けるとき,帰ったとき
・部下が職場外の研修に参加するときと帰ったとき
・自分が外出・出張するときと帰ったとき
・部下を会議に同行させたとき
・他部門の折衝に同行させたとき
・部下を上層への報告に同行させたとき,代行させたとき
・職場外で話す機会のあったとき

2.育つ環境・状況づくりによる育成→職場風土・環境づくりや伸びる場の設定によって育成する機会を与える

・新しい職務の割り当て
・職務変更(ジョブローテーション)
・新しい役割の付与(代行,代理)
・見学実習
・職場研究会・勉強会の開催
・発表会,報告会
・小集団活動
・順次指導・ペアシステム

《人事院『部下指導マニュアル』から抜粋》

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