ホーム 全体の概観 侃侃諤諤 Idea Board 発想トレーニング skill辞典 マネジメント コトバの辞典 文芸評論

コミュニケーション力チェックリスト

  • コミュニケーションは,何かを伝えるためにするのだとすると,何が伝わったかが重要になる。しかし語ったことではなく,相手に伝わったことだけが話したことのすべてだとすると,いかに伝えたいことを正確に話すかだけでなく,相手をどれくらい見ているか,相手の反応をどれだけ聞きとっているか,自分をコントロールできているか,会話そのものをチェックできているか,等々も重要になる。ここでは,聞く力/伝える力/自己開示力/感情コントロール力/人と関わる力/モニタリング力,に分けてチェックしてみる。

    話を聞く力

    話を伝える力

    自己開示力

    感情コントロール力

    人と関わる力

    セルフ・モニタリング力

    採点基準はない。それぞれのチェックした数によって,自分の得手な部分不得手な部分を確認してほしい。自分について気づくための鏡と考えてみていただければいい。


【話を聞く力チェック】

チェック項目 チェック
人の話を聞くことが好きで,興味を持っていることを示すように,微笑んだりしながら,話しやすいような態度をとる  
話の半ばで早飲み込みして,「わかった」「よっしゃ」等々と,かつてに結論を下したりしない  
「そういうことは聞きたくない」と,嫌なことを聞くのを拒んだりしていない  
話を途中でさえぎったり,話の腰を折ったりしないで,最後まで聞こうとする  
聞いていてわからないところは,質問してきちんと確かめるようにしている  
話を聞きながら,勝手に解釈して空想やアイデアを頭の中で広げたりしていない  
話を聞きながら,どう返事するかと,言い訳や答えを予行演習することはない  
相手の目を見て,話にうなづきながら耳を傾けている  
話を聞くときは,なるほど,それで,ほお,などと相槌を打ちながら聞いている  
話を聞きながら,要点をメモしたりする  
相手の身振りや様子,声の調子などにも注意して聞いている  
相手の言葉の端々や片言に感情的に反応してしまうことはない  
相手の話ではなく,話し方や言葉遣いに注意を向け,そのことを気にして話をなおざりにすることはない  
相手の物言いや態度で,拒絶反応をおこすことはない  
聞きたいこと,自分においしいこと,耳にやさしいことだけを聞こうとすることはない  
話をきいているときは,相手の立場になって,相手の視点から見るようにしている  
話の最中に,正しく理解しているかどうか,確認のために要約したり,確認の質問をしたりしている  
相手の話を聞く前に,相手への評価や先入観で,相手の話を批判的に聞くという態度をとったりしない  
個人的な興味のある話や関心のある話で,相手の話への関心度や注意の向け方を変えないようにしている  
話しかけられたら,何かをしていても,中断して,顔を向けて話を聞く姿勢を取る  

【話を伝える力チェック】

チェック項目 チェック
「おれのこときはわかっているはず」「ここまでいったんだ,きっとやってくれる」と思い込んでいることはない  
相手の嫌がることやマイナス面でも,率直に伝えることが出来る  
意見が対立しているときは,共有できる事実の確認から始めていく  
お互いの状況,背景を理解し合えるように,短時間だが,頻繁な会話をするようにしている  
人に親切にされたとき,素直に「ありがとう」が言える  
人からほめられたとき,素直にうれしいと伝えられる  
人の気持ちを気にしたりせず,自由に自分の気持ちや感情を表現できる  
どんな人の前でも,率直に自分の考えや気持ちを伝えることが出来る  
ミーティングなどで,自分の意見をきちんと伝えることが出来る  
人の意見に反対するとき,感情的にならず,ニュートラルに是非を表明できる  
話をするときは,予め要点を整理して,何を言いたいかをはっきりさせるようにしている  
フランクで,率直な言い方をするようにしている  
事実と意見をきちんと分けて伝えるようにしている  
ロジックは大事にしているが,それ以上に,それを具体例を挙げて説明できるようにしている  
何かを指示したり,教示したり,助言したり,要求するときは,その旨を断ってから伝えるようにしている  
メモの棒読みのような話し方ではなく,自分の言葉で,身振りを交えて伝えることが出来る  
いつも,Iメッセージ(私は〜と思う,感じる)Youメッセージ(君は〜だ)は使い分けることが出来る  
何かを伝えるときは,何が,いつ,どうなっているかというように,出来るだけ具体的に表現する  
必ず3つ以上の選択肢を提案するようにしている  
自分が言ったことがどう伝わったか,必ず確認するようにしている  

【自己開示力チェック】

チェック項目 チェック
部下(後輩)の仕事ぶりや日頃の対応で優れていると感じたときは率直にその気持ちを伝えられる  
自分のやりたいこと,チームの目指すことについて,メンバーにいつも語りかけている  
自分が緊張したり,パニックになっていることを自分でも認めることができる  
メンバーが雑談しているところにも,気楽に加わることができる  
メンバーに「どう今晩一緒に飲むか」と誘ったときに,断られても,それを受け入れられる  
自分が知らないことがあったとしたら,メンバーにその説明を求めることができる  
自分が困ったとき,メンバーや同僚に支援を求めることができる  
メンバーの意見が自分と異なったとき,ムキにならず,受け入れられる  
自分の問題点や不都合を指摘されても,謙虚に聞く耳を持っている  
部下(後輩)から反対意見を出されても,冷静に彼我の分析をし,自分の反論を伝えられる  
どんな難局,行き詰まりにも諦めず,メンバーにその状態を伝え,衆知を集めて乗り切ろうとする  
自分の過ちやミスは率直に認めて,それを認めて謝ることができる  
メンバーの問題行動や誤りをきちんと指摘したり,批判できる  
周囲から誉められたときは感謝の気持ちやうれしさを率直に表現できる  
自分の行動を批判されたとき,それにきちんと受け入れることができる  
たとえ重要な顧客やトップからの無理難題でも,きちんと反論し拒否できる  
顧客やリーダーからの長話や長電話を,自分から切り上げる提案ができる  
自分の話の腰を折ったり,中断したりする相手に,きちんとこのときの気持ちを伝えられる  
メンバーやリーダーの過度の好意をわずらわしいとき,その旨をきちんと伝えて断れる  
部下(後輩)からの支援やサポートの要請にも,自分の判断で不要と感じたときはきちんと説明し,拒否できる  

【感情コントロール力チェック】

チェック項目 チェック
人からものを頼まれると,どんな親しい人や尊敬する人でも,自分の都合をきちんと伝えられる  
知らないことや疑問を感じたときは,素直に知らないので教えてほしいということが出来る  
人前で批判されても,カッとしたりしない  
他人から干渉されても,すぐに自分のペースをつかむコツをもっている  
自分に嫌気が差して,落ち込むことがあっても,それが長引かせることはない  
パニックに陥った自分を落ち着かせ,沈着冷静にどう対処したらいいかを検討することが出来る  
自分の感情や気分に振り回されて,相手にあたったり,いらいらしたりすることはない  
冷静さを欠いて,怒りや悲しみやいらだちのままに行動したことはない  
どんなときでも,自分自身を信じ,自分にしか出来ないことがあると確信している  
相手の優れたところは率直にほめることが出来る  
自分の不安や恐れを隠さず,今ちょっと不安なんだけどね,と打ち明けることをためらわない  
友人でも,自分の気持ちを傷つけるようなことをしたら,そのことをきちんとつたえることができる  
気分がむしゃくしゃしたからといって,周囲に八つ当たりするようなことはしない  
結果の見通しのつかないことでも,積極的に取り組むことを厭わない  
自分の考えを大事にするが,自分と異なる考え方や価値観にも鷹揚だ  
どんな状況になっても,事態をそのまま受け入れるようにしている  
気まずいことがあった相手ともきちんと和解することが出来る  
自分が不愉快な思いをさせられたときははっきり言う  
どんなに怒っても,怒鳴ったり,声高に叫んだりしない  
相手の動揺に共振したり,相手の感情の変化に影響を受けて自分を見失うことはない  

【人と関わる力チェック】

チェック項目 チェック
自分が困っているとき,一人で抱え込まず,手伝いを頼める  
自分自身が困ったときに頼りになる人のネットワークがある  
人は比較的自分に心を開いてくれる  
相手の言葉と本音の違いに敏感に気づく  
いつでも相手の話を聞く側に回ることが出来る  
自分の弱点や短所に気づいている  
人の目に映る自分の状態に注意するようにしている  
相手のものの考え方にたって話の筋をたどることが出来る  
わからないことがあると,こだわらず,人に助言や指導を求めることが出来る  
初対面の人とも,打ち解けて話が出来る  
ブレーンストーミングなどで,人とのキャッチボールを通して自由にアイデアを発案できる  
相手の人格や相手自身ではなく,相手の行動や発言について,批判することが出来る  
相手の目を見て,自分の発言の不適切な影響に気づく  
会話しているとき,相手の微妙な表情の変化に敏感だ  
自分が嫌な感じ,不快感,ざわつき,を感じていることを自分で気づき,場合によってはそれを伝えることができる  
相手の反応の中に,自分の発言のフィードバックをモニタリングしようとすることが出来る  
相手の呼吸と合わせることが出来る  
相手の喋り方や言葉遣い,スピードにあわせることができる  
相手の言おうとしていることを,その場,その思い,感情をイメージしようとしている  
相手が黙っているとき,相手が発言するのを待てる  

【セルフ・モニタリング力チェック】

チェック項目 チェック
お互いが共通の土俵に立っているかどうかを確認するようにしている  
伝えるべきことだけではなく,相手の期待や関心についてもきちんと確認する  
同じ用語は同じ意味で使われているかどうかをきちんと確認する  
全体の方向性をきちんと見つけ出して提案できる  
そのとき自分がどういう関わり方をすればいいのかをいつも考えるようにしている  
相手の関心や興味を持っていることからずれていないかどうかを注視するようにしている  
どんな人でも,場所柄をわきまえず,長々と本題に関係ない話を始めたときはそれをとめることが出来る  
自分の都合のいいように誘導するようなことはしない  
言葉面だけでなく気持ちや感情の動きをきちんと見ようとしている  
何のために話し合っているかをきちんと確認することを怠らない  
その場の喜びや盛り上がりに,自分もあわせていくことが出来る  
不必要にため口をきかず,言葉遣いには気をつけている  
その場の雰囲気を読むことが出来,場違いなジョークを言ったりすることはない  
曖昧な表現や言葉遣いは確認することを厭わない  
思い込みになっていないか,自分の理解をオープンに披瀝し,お互いに齟齬のないようにする  
その場で引いていたり,無関心な様子の人にも,目を向けておく  
先輩や年長者への敬意と意見の是非とは区別する  
自説に固執せず,全体をまとめたり、集約することに心を砕く  
確認されたことはメモを残すようにしている  
結論が共有されたかどうかを必ず確認する  
  • チェック結果の見方

聞く力 伝える力 自己開示力 感情コントロール力 人と関わる力 モニタリング力
20 20 20 20 20 20

「聞く力」は,単に受動ではなく,相手の話に耳を傾けようとしている姿勢であり,そのことを相手に伝えようとすることができる力である。

「伝える力」は,単に言葉の正確さやロジカルかどうかではなく,相手との相互関係の中で,どうすれば相手が受け取りやすいかを考え,それを実践できる力である。

※「自己開示力」は,率直さ,フランクさだけでなく,自分自身に対しても正直であり,オープンであるかどうかである。それは相手に対して感じた自分の感情についても,率直であることができる力である。

「感情コントロール力」は,自分自身の感情を自分でコントロールできるかどうかである。そこには二つの意味がある。一つは,自分の感情に自覚的であることと,それをうまくコントロールできることである。それは相手のそれにも鋭敏であることを意味する。

「人と関わる力」は,人への関心度,人との関わる力であるが,単なる人に関心を持てるだけでなく,自分自身をオープンして人にもものが頼めるかどうかも意味している。同時に,人と関わることで,アイデアや考え方をプラスに転換していける力も含まれる。

「セルフ・モニタリング」は,自分のコミュニケーション全体を客観視し,それがどんな進捗で,相手とどれだけ共有化で来ているのか,何が不確かなのかを確認していく力である。コミュニケーションをメタコミュニケーションできる力である。

参考文献:平木典子『自己カウンセリングとアサーションのすすめ』(金子書房)
菅沼憲治『セルフアサーショントレーニング』(東京図書)
デビッド・アウグスパーカー『聞く』(すぐ書房)


up





ホーム 全体の概観 侃侃諤諤 Idea Board 発想トレーニング skill辞典 マネジメント コトバの辞典 文芸評論

当サイト掲載の論文・論考,スキル・技法,チェックリスト,研修プログラム等々についてのご質問・お問い合わせ,あるいは,ご意見,ご要望等々をお寄せ戴く場合は,ppnet@d1.dion.ne.jp宛,電子メールをお送り下さい。
Copy Right (C);2016-2017 P&Pネットワーク 高沢公信 All Right Reserved