@部下(後輩)育成=タスクとして設定してみる
たとえば,「部下(後輩)を育てる」という課題達成(タスク)を与えられたものと考えてみる
●まず,何を達成したらタスクをクリアしたことになるかが明確でなくてはならない
何ができることなのか,その目印は何か,目標が具体的であるほど,それを達成するためにどうするか,という手段は具体化されやすい。この意味を明確にするために,何を,どう伝えるのか
●これは,チームリーダーの役割の訓練そのものである
何を目指して、何を達成しようとしているのかが,メンバーで共有化されなくては達成への手段はバラバラである
●このタスクを達成することで,自分も育つ
タスクと何か,それを達成するために何をしなくてはいけないか
A部下(後輩)育成=プロジェクトと見なしてみる
たとえば,これは,「部下(後輩)育成」プロジェクトであり,自分がそのリーダーであると考える共通の目標を目指す
●目標はリーダーと部下(後輩)で共有化されなくてはならない
そのためには,共有化するに値する目標,意味,方向が示されなくてはならない。説得力,自信,確信(OJTリーダーの確信が部下(後輩)の確信を支える)
●これは,リーダーの2つの役割,“旗振り機能”“維持機能” の,“旗”の明示に当る。
●このとき,部下(後輩)にとっての意味が、部下(後輩)に伝わらなければ共有化はできない
共有化できて初めて,相互のキャッチボールの土俵ができる
●チームの要件とは,目標の共有化,役割分担,コミュニケーション
部下(後輩)とOJTリーダーとは,いわば「育成」という共通タスク実現のためのチームを組んでいるとみなすことができる。部下(後輩)もまた,共通の目標達成のための重要なメンバーである
B部下(後輩)育成=実現プランとしてプランニングしてみる―PDCAとしてのOJTプロセス
部下(後輩)育成という目標達成のためのプランニングとその実行フォロー
●これは,まさに,単にプロジェクトだけのものではなく,日常の業務管理,部下(後輩)指導そのものであり,DCA(計画→実行→点検→対応)は,いわば仕事の自己管理(セルフモニタリング)でもある。
C部下(後輩)育成=スキルと考えてみる
◇2つの側面がある
・部下(後輩)育成という目標達成プロセスのリーダーシップとプロセス管理のスキル
・部下(後輩)育成というプロセスで必要とする育成という業務スキル
前者は,課題実現のためのチームビルディングと遂行プランニング
後者は,コミュニケーションスキル(対人関係スキル)
◇部下(後輩)指導のスキルについては,以下に整理される。
◇指導の基本スキル(部下指導・育成のポイント)
@ほめ方・注意の仕方
A実務指導の仕方
Bやる気の育て方
C役割意識の育て方
D目標達成力の育て方
◇指導のコミュニケーションスキル
要望する機能/共感する機能/伝達する機能
◇指導方法
個別的な指導/シチュエーショナルな指導
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