グループディスカッションの標準手順
T・問題(あるいは課題,テーマ)とその事情の確認
(イ)解決(あるいは解明)を求められている問題は何か
@その内容及び中心点は何か
Aなぜそれは問題になっているのか。その重要性,緊急性はどうか
Bその問題はグループ全体にとってどんな意味をもつか
Cその問題を解決するために必要な資料,背景はないか
(ロ)問題解決のために,あるいはそれに関連する事情・背景,事実,意見等々として,どんな要素,条件,要件が考慮される必要があるか。またそれが考慮されなくてはならない理由は何か
U・問題の解決案づくりの努力
(イ)可能と思われる解決策を探求し,検討する
@解決を求められている問題(T−(イ))と,示されているいくつかの要素(T−(ロ))とに対し,どんな解決が可能か,またそれで解決が可能と思われる理由は何か
A解決策について,メンバーで一致できる点は何か。事実に関して,意見について。
B一致しない点があれば,その判断の基礎となる経験,資料,情報の範囲,信頼度,及びその扱い方等々について,検討する必要のある点は何か。意見や価値基準に相違があれば,その根拠,背景は何か,その差の原因は何か。それは除くことができるか。
C一致できるためには,何が必要か,何を更に検討する必要があるか。
(ロ)結論(解決策)を決定する
@検討されたいくつかの案のうち,もっとも適切で,メンバーの支持している案はどれか
A一致案が見つからなかったとき,それに最も近い案,妥協できる案はどれか
B採択案のベースとなる事実と意見は何か。それは振りかえってみて,本当に妥当か。また討議中で見落とした重大な点はないか
V・解決案の実行方法の検討
(イ)解決案を実行に移す方法は具体化できたか
(ロ)その方法を実行するについての見通しはどうか
(ハ)そのためにメンバーは何をしなくてはならないか,またそれぞれの分担は
W・実行結果の検討
(イ)採択した結論は正しかったか。予期した結果が得られたか
(ロ)正しくなかったとしたら,いかなる点で誤りがあったのか
(ハ)今後,その誤りを避けるためには,どうすべきか
(永井三郎氏に加筆)