◇自分自身が,業務の流れの中で,どういう役割を果たしているかを,現実の業務行動,作業を通して全体化していく。この場合,進め方としては,
@現在やっている個別作業を具体的に(「〜のために〜を〜する」具体例で)列挙し,
Aそのトータルを,自分の役割(「〜を〜する」役割)として, 明確化する。この場合,周囲の自分への役割期待(〜なんだから,〜してほしい)を主体的に受けとめ,それも考慮する
Bその役割行動から,逆に,それにふさわしい行動は何かを考え,現在はやっていないし,できていないが,役割から考えてやるべきだし,やらなくてはならないと思われる仕事や行動のモレやヌケを追加する
C個別の行動・作業レベルについて,それをきちんと達成するためには,何が必要か,技能(〜できる)や知識(〜を知っている),姿勢・心構え(〜しようとする)を,具体的に洗い出す。
※役割行動分析の留意点
@必要な業務行動・作業は,できれば,「何をする」が特定できるまで(たとえば,〜の記録を書く)具体化する。 そうすることで,それに必要な能力も特定しやすくなる。
A同じく,必要能力も,それに必要なのは「〜ができる」「〜を知っている」というところまで,具体化する。そうすることで,それを身につけるにはどうしたらいいかが,具体化しやすくなる。
◇仕事とどれだけ“格闘”したかが成長の鍵だが,それは多忙さとは関係なく,どれだけ「目的意識」を失わないかにかかっているそれ(その仕事)は「何のために(目的)するのか」,その目的からみて,目標・手段は適切か,あるいは「その目的は今も重要か,もっと別の目的(何のために)を創れないか」等々の,問いを続ける姿勢である。そのポジションの役割は固定ではない。それなら,誰が担当者になっても同じになる。一人一人が,自分の役割に主体的に格闘し,何をウエイトを置くか,を決めていく中で,メンバー間のキャッチボールが活きる。
以下続く
OJTの行動指針づくり1・3・4・5・6
up