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中堅社員研修プログラム4例


  • 研修の狙い

    • 職場でのポジションと求められている役割期待の自覚

    • 自らが主体的に役割行動を受けとめ,

    • それを遂行するのに必要な自らの能力の基準とレベルを棚卸しする

    • 自分の役割として,具体的な職務遂行上,何を問題とし,

    • 何を解決しなくてはならないか,自分の課題を改めて再確認する

  • 研修の進め方

    • 基本的に,グループ討議を中心に進めます。グループ討議の基本は,ブレインストーミングのキャッチボールによります。そのため,ワークシート,セルフチェック等々を用意し,全体に受動的ではなく,グループ討議,全体討議により,主体的に研修に加わり,研修を形成して戴くように進めます。

    • また,講師を交えた,参加者全体でのキャッチボールによる全体討議を重視致します。そうした討議自体が,各自の発想の刺激となり,一人で発想する以上の幅と奥行を表出できることを確認して戴くことなります。

    • 具体的には,次のような流れで,進めます。

      • 基本は自覚であるので,まずワークシートにポジションに伴う役割を自分自身の目で,自分を棚卸しすると共に,自己たちの役割・責務の遂行度をグループ討議を通して刷り合わせる。

      • 各自の業務遂行に必要な能力と,自身の能力の水準とレベルを棚卸しする。


  • 研修プログラム

時間

内容

進め方

9:00

 

 

 

 

 

11:00

T・まず問題意識からはじまる−時代の変化に取り残されないためには何をしなくてはいけないか

環境の変化の中で,変化に取り残されないために必要なのは,現状への,「このままでいいのか」という問題意識である。それが,

いままで通りではない

いまのままではない

過去の延長線上ではない

やり方への変革の第一歩である。その発想転換がいま求められている

●研修は,基本的に,ブレインストーミングによるキャッチボールを通して相互に意見交換してもらい,それをもとに全体討議をすすめる

《使用するもの》

・ワークシート

 自分の価値とコストを考える

・ツール

 ブレインストーミング

【プロセスの狙い】

ここでの基本スタンスは,

@まず問題意識が出発点となる。そのためには,「何のために」という問い(それが目的意識であり,それなしには問題意識はない)に鍵があり,それが研修全体を通しての宿題でもあることを,冒頭に指摘する。

A問題意識を掘り下げるためのスキルとして,キャッチボールの重要性を,ブレインストー ミングによるウォームアップを通して体験していただく。これもまた,研修全体を通しての課題となる。

時間

内容

進め方

11:00

 

 

 

 

 

(昼食)

12:00〜13:00

14:00

U・自分のポジショニングと役割行動のチェック

役割意識のないところ問題意識はない。自らのなすべき課題は,組織での自分の位置に求められている目的を果たすために,“何をすべきか”というチェックなくしてはありえない。

  ・組織の目的・ビジョン

      ↓それを達成するために

  ・本年度の目標

      ↓それを達成するために

  ・自分の役割は何か

 自分の役割のポジショニングを考える

   役割は与えられるものではなく,自らが創り出していくものである。

●自身の役割を,全社の中でのポジションの自覚から始める必要がある。各自の結果をめぐり,全体での討議とキャッチボールを通して,自身の現状をチェックする

《使用するもの》

 ・ワークシート

  目標と役割の明確化

  ポジションと求められる役割行動

  戦力度チェック

ツール

  ブレインストーミング

【プロセスの狙い】

 役割は,公式に求められるものだけではない。それなら,誰がその任についても同じとなる。自分が,その役割を主体的にどう位置づけ,何をしようとするかを,主体的に考える姿勢こそが必要となる。それが明確化されて初めて,環境分析から得られた課題は,自分の役割から,「何ができるか」「何をしなければならないか」が,主体的な課題として,明確化しえる。それは,自分の今までの仕事の仕方の見直しにつながるはずである。

ポジション,役割の再確認を通して,組織でのポジションの確認とタテ・ヨコとの連携を見直す,仕事の仕方,あり方を目的から見直す,仕事の工夫,達成度の見直し等々,自分の仕事を再点検することが現実的である。

時間

内容

進め方

14:00

 

 

 

 

 

 

16:00

V・役割行動の達成に必要な能力の棚卸しとチェック

求められている役割とのキャッチボールを通して,自分なりの役割行動を明確化すると,それを実行していくのに

  ・主体的に明確化した役割行動と目標

      ↓それを達成するためにどういう能力が必要か

  ・必要能力と自己の現状とのギャップの確認

      ↓それを克服するために何をするか

  ・何をどうやって身につけていくか

●自身の役割を自覚するだけでは,自分のなすべき課題を掲げたに過ぎない。それを実行し,達成していくためにはどういう能力が必要なのか,を具体化しなくてはならない。討議とキャッチボールを通して,自身の現状をチェックし,課題を考える

《使用するもの》

 ・ワークシート

 役割遂行に必要な能力の棚卸し

ツール

  ブレインストーミング

時間

内容

進め方

16:00

 

 

 

 

 

 

 

 

17:00

W・まとめ―目標達成の意味と業務遂行のリーダーシップ

@目的を達成するために部門の機能はある。その機能を完遂するのが管理職なら,中堅社員はその完遂を補佐することで,部門の目的達成をサポートしなくてはならない。

A部門全体のPDCAは,メンバー一人一人のPDCAの完遂によってしか達成できない。ひとりひとりが自分の仕事を完結させること,その上で,メンバーの完結をサポートしつつ,管理者の業務遂行をどう補佐するか,中堅のPDCAは二重の役割がある。リーダーシップが必要であり,コミュニケーション能力が必要なのかは,その機能にとって不可欠だからである。

B目標のプラン実現力の鍵は,それを達成するために何をするかを,どれだけ具体化できるかにかかっている。それは,現実の問題解決でも同じで,それが単なる掛け声で終わってしまうのは,誰が,いつから,何から,どう着手するかまでが,詰めきれていないからだ。そこまで詰めなければ,実践のリスク,障害は見えない。つまり,「できるはず」が,「できたつもり」になる。

●役割にふさわしい仕事の仕方とは何か,どうすることで役割にかなった仕事が完遂できるのかを考えて,まとめとする。

第一に,目標達成力のチェックを通して,仕事のプロセス管理としてのPDCAを再確認し,

第二に,自らの役割・責務を果たしていく上でのリーダーシップのあり方について,点検する。

《使用するもの》

・ワークシート

 プラン実現チェック

 リーダーシップチェック

・ブレインストーミング

【プロセスの狙い】

 仕事の進め方の基本をチェックし,相互で刷り合わせる。いわゆるPDCAについておさらいをし,目標達成の鍵となる,手段の具体化について,考えていただく場とする。それは,ご自分の課題解決プランの実現可能性につながるものになるはずである。

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