ここで，ケーススタディと呼ぶのは，基本的には，企業内での人材開発に関わる，研修手法としてのものをさしている。したがって，《事例による》《ケースによる》等々というカタチで，実例を挙げて，読者の興味と理解を高めようとする，執筆の方法としてのケーススタディは限定的にしか紹介していません。なお，ケーススタディで有名なものに，診療技術や看護技術の向上のための技術向上のための手法がある。これは，関連するものとして，研修技術やケーススタディの技術として参考になる部分は多いが，ここでは，手元にあるもののみしか挙げていないことをお断りしておく。

問題解決についての参考文献は，ここ， 企画・発想･創造性についての参考文献は，ここ，対人関係スキル関連参考文献は，ここをご覧下さい。なお，情報については，ここ，パラダイム変換については，ここを，また，発想技法については，ここを，ご覧下さい。

ケーススタディの手法に関わるもの

	田中恒男『ケース研究の理論とすすめ方』(医学書院　1965)
	田代空『CASE STUDY１(ケーススタディの12章)』(日本産業訓練協会　1966)
	田代空『CASE STUDY２(ケースのつくり方)』(日本産業訓練協会　1967)
	田代空『CASE STUDY３(ケース分析の方法)』(日本産業訓練協会　1967)
	田代空『CASE STUDY４(ケース指導の方法)』(日本産業訓練協会　1969)
	田代空『職場の統率学ケーススタディ第１集』(産業労働調査所　1972)
	田代空『職場の統率学ケーススタディ第２集』(産業労働調査所　1973)
	Ｍ・Ｐ・マクネアー編『ケース・メソッドの理論と実際』(慶応ビジネススクール訳　東洋経済新報社　1977)
	ポール＆フェィス・ピゴース『インシデント･プロセス事例研究法』(菅祝四郎訳　産能大出版部　1981)
	田代空『事例研究』(研修基礎講座７　産業労働調査所　1984)
	松葉邦幹『実践ケーススタディ　研修ニーズにあった事例の作成と活用』(生産性出版　1984)
	人事院研修審議室編『事例研究法』(日本人事管理協会　1987)
	槙田仁『管理能力開発のためのインバスケット』(金子書房　1988)
	ロバート・Ｋ・イン『ケース・スタディの方法』(近藤公彦訳　千倉書房　1996)
	バーンズ，クリステンセン，ハンセン共編『ケースメソッド実践原理』(��木晴夫訳　ダイヤモンド社　1997)
	松本・森田編『わかりやすいケーススタディの進め方』(照林社　2001)
	マイケルＪ・マーコード『アクションラーニング研修マニュアル』(アクションラーニング研究会訳　日本能率協会マネジメントセンター　2001)
	ルイス・Ｂ・バーンズ＆Ｃ・ローランド・クリステンセン＆アビー・J・ハンセン編『ケース・メソッド教授法』(��木晴夫訳　ダイヤモンド社　2010)
	ウィリアム・エレット『入門　ケース・メソッド学習法』(斎藤聖美訳　ダイヤモンド社　2010)
	��木晴夫監修『ケースメソッド教授法入門』（慶応義塾大学出版会　2010）

ケースが利用可能なもの

	坂井正廣・吉田優治編『マネジメント-ケースに学ぶ』(文真堂　1991)
	ケーススタディブック『人づくり』(日本能率協会マネジメントセンター　1993)
	さくら総合研究所編『新管理者のライセンス』(1994)
	小山俊『階層別社員集合研修ツール集』(アーバンプロデュース　1995)
	ケーススタディ研究チーム編『企業内研修にすぐ使えるケーススタディ』(日経連出版部1998)
	ダニエル・キム＆バージニア・アンダーソン『システムシンキングトレーニングブック』(宮川・川瀬訳　能率協会マネジメントセンター　2002)
	一橋ビジネスレビュー編『ビジネスケースブック１・２・３』(東洋経済新報社　2003)
	ハーバードビジネススクール日本リサーチセンター編『ケーススタディ日本企業事例集』(ダイヤモンド社　2010)

ケーススタディによるマネジメントに関わるもの

	田代空『職場の統率学』(産業労働調査所　1972)
	後藤敏夫編『職場のリーダーシップをめぐる問題事例』(学陽書房　1978)
	青砥亮吾『経営戦略のための情報活動』(日本生産性本部　1988)
	Ｐ・モリス＆Ｇ・ヒュー『マクロ・プロジェクトの成功と失敗　巨大プロジェクトの管理実例から学ぶ』(平木俊一監訳　内田老鶴圃　1991)
	銀行研修社編『問題の発見とその解決１(組織運営と人事管理)』(ＢＳＩエデュケーション　1993)
	銀行研修社編『問題の発見とその解決２(業務施策と実行管理)』(ＢＳＩエデュケーション　1994)
	グロービス編『ケースで学ぶ起業戦略』(日経ＢＰ社　1994)
	松田・三枝編『ベーシック事例　係長の役割』(学陽書房　1994)
	内田政志『ケーススタディでわかる部下の育て方』(ロングセラーズ　1999)
	Ｊ・Ｐ・コッター『リーダーシップ論』(黒田由貴子訳　ダイヤモンド社　1999)
	大中忠夫＆Ｄ・Ｇ・ウィリアム『戦略リーダーの思考技術−実践ケーススタディ』(ダイヤモンド社　2000)
	ナレッジ・コラボレーション研究会編『中堅社員のためのナレッジ活用法』(工業調査会　2001)
	危機マネジメント研究会編『危機マネジメント』(ぎょうせい　2002)

ケーススタディによるアセスメントに関わるもの

	佐野・槙田・関本『管理能力の発見と評価』(日本経営出版会　1970)
	堀之内敏雄『管理者登用アセスメント』(日本生産性本部　1985)
	桑原衞『管理能力を身につける本』(ダイヤモンド社　1986)
	槙田仁『管理能力開発のためのインバスケット』(金子書房　1988)
	槙田仁・伊藤隆一・小林和久他『管理能力開発のためのインバスケット<改訂版>』(金子書房　2008)

研修技法をまとめたもの

	青木武一『企業内教育の方法と実際』(ダイヤモンド社　1979)
	鈴木伸一『研修技法』(研修基礎講座６　産業労働調査所　1984)
	高橋誠編『教育研修技法ハンドブック』(日本ビジネスレポート　1987)
	鈴木伸一・正木勝秋『企業内研修マニュアル』(日本生産性本部　1987)
	教育技法研究会編『教育訓練技法』(経営書院　1989)

ケースライティングに関わるもの

	加藤秀俊『取材学』(中公新書　1975)
	ロラン・バルト『物語の構造分析』(花輪光訳　みすず書房　1979)
	本多勝一『ルポルタージュの方法』(朝日文庫　1983)
	本多勝一『事実とは何か』(朝日文庫　1984)
	本多勝一『職業としてのジャーナリスト』(朝日文庫　1984)
	ジェラール・ジュネット『物語のディスクール』(花輪，和泉訳　水声社　1985)
	Ｆ・シュタンツェル『物語の構造』(前田彰一訳　岩波書店　1989)
	本多勝一『検証カンボジア大虐殺』(朝日文庫　1989)
	佐藤郁哉『フィールドワーク』(新曜社　1992)
	グレイザー＆ストラウス『データ対話型理論の発見』(後藤・大山他訳　新曜社　1996)
	中野不二男『メモの技術』(新潮社　1997)
	小池和男『聞きとりの作法』(東洋経済新報社　2000)
	佐藤郁哉『フィールドワークの技法』(新曜社　2002)

問題解決ケースとして使えるもの

	参謀本部編『日本戦史・柳瀬役』(丸善書店　1907)
	本多勝一『アムンゼンとスコット』(教育社　1986)
	中野不二男『大いなる飛翔』（新潮文庫　1991）
	Ａ・チェリー＝ガラード『世界最悪の旅』(加納一郎訳　朝日文庫　1993)
	旧参謀本部編『大阪の役』(徳間文庫　1994)
	ローアル・アムンセン『南極点』（中田修訳　朝日文庫　1994）
	ヘンリー・クーパーJr『アポロ13号』（立花隆訳　新潮社　1994）
	旧参謀本部編『関が原の役』(徳間文庫　1994)
	旧参謀本部編『桶狭間・姉川の役』(徳間文庫　1995)
	小和田哲男『桶狭間の戦い』(学研Ｍ文庫　2000)
	前屋毅『東芝クレーマー事件』(小学館文庫　2000)
	高柳光壽『賤ヶ岳の戦い』(学研Ｍ文庫　2001)
	モレル＆キャパレル『シャクルトン』（高遠裕子訳　ＰＨＰ研究所　2001）
	クレイグ・Ｌ・シモンズ『南北戦争』(学研Ｍ文庫　2002)
	川田茂雄『社長をだせ！』(宝島社　2003)
	岡本浩一・今野裕之編『リスクマネジメントの心理学』(新曜社　2003)
	藤本正行『信長の戦争』(講談社学術文庫　2003)
	松浦晋也『国産ロケットはなぜ墜ちるのか』（日経ＢＰ社　2004）

ケース作成については，オリジナルケースづくりをご参照下さい。

	ケース例については，オリジナルケース例を参照下さい。 ショートケースは，ここをご覧ください。 標準タイプは，ここをご覧ください。
	ケースライティングのスキルについては，ここをご覧下さい。