研修について一言
研修はあくまで参加者自身にとっての実践の場でなくてはなりません。その中で,参加者自身がどう自分の知識と経験をフル動員して,研修の課題に主体的に取り組むかが問われるのです。それをサポートするために,どういう実践的な仕掛けと課題・場面を提供するかが,研修のプランニングであり,プログラムになります。
自分の可能性に気づくのは自分しかなく,それを力にするもしないも,その人自身によります。
その答えは自分の中にあるのです。それをサポートする“産婆役”こそがわれわれの存在意義であり,果たすべき役割です。
われわれは“産婆役”であるとは,主役は参加者自身であり,自らが主体的に変革と変身をはかろうとするのをお手助けするための黒子役にすぎないという意味なのです。
そのためには,徹底的に相手に耳を傾け,相手の話の中から,本人自身も意識していない潜在的な可能性をどこまで引き出せるかを最大限に心がけ,参加者とのキャッチボールをはかることを,重視しています。そうした場はまた,わたしたち自身にとっても,成長と変革の機会でもあるのです。
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