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発想トレーニング1

まずは,具体的であるということについて

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たとえば,具体的に見えるものについて

たとえば,下図は「何に見えるか?」

(行宗蒼一氏による)

たとえば,

山の手線と中央線
錠剤
マイナスねじの頭
駐車禁止の標識
望遠鏡でみた飛行機雲
船底からみた水平線
西瓜を切った瞬間
ボタンを押すと開く灰皿
福岡ドームの天井
ホイールキャップ
野球ボール
てんとう虫
ワカメちゃんのおかっぱ頭
センターサークル
お尻
〇〇〇の先

等々。いわば,この評価の仕方は,数がどれだけ出せたかだ。たとえば,20分で50といった風に。これは,一人でやるにはちょっとした工夫がいるが,グループでのキャッチボールによっても,数を出すには工夫がいる。

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出たアイデアに巧拙はない

出たアイデアに巧拙はない。ないが,具体的でないと役には立たない。たとえば,

ボール

と言ってしまうと,それで終わる。が,

ベースボールの球

と言うと,いや,

ピンポン球
サッカーボール
バレーボールの球

等々と,具体的な類推ができる。ここに,アイデアを考えるときのヒントがある。まず,

具体的であるほどいい

ということだ。

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具体的とは個別的であるということ

それは,たとえば,単に,

野球ボール

というよりは,

糸の切れかけた使い古しの野球ボール

と言ったほうがいいということを意味する。その伝で言うと,ボールの数だけ,具体例がつきつぎ出せるということだ。

糸の切れかけたサッカーボール
糸の切れかけたソフトボール

更には,

川上に見えた止まった野球ボールの縫い目

等々。

とすると,それとの関連で,具体的に出されたものほど,アイデアを誘発しやすいということが言えるはずだ。 具体的なディテールが,詳細で,個別的で,いつ,どこで,何がどうしたとピンポイント的であるほど,いろいろな反応を,記憶の中に呼び覚ましやすいのだ。たとえば,

割れかけたピンポン球
罅の入ったくす球

そういう調子で,具体的であることを追求していく。

串に刺さっただんご

と言うよりは,

レントゲンで撮った団子3兄弟の長男
レントゲンで撮った団子3兄弟の次男
レントゲンで撮った団子3兄弟の三男

あるいは,

一という苗字の人の印鑑

からは,

小田急百貨店のマークの点が落ちたところ(いまから書き入れるところ)
十という苗字の人の印鑑の縦棒の取れたもの
薩摩藩の紋章の縦棒の消えたところ

等々が浮かんでこよう。その調子で具体的に考えていった例としては,

半分に切ったケーキの残った半分
湯呑茶碗の中で立つことができなかった茶柱
料金制の望遠鏡が料金が切れ閉まりかけているところ
沈みかけた船の船窓に見えた水(ここまで迫ってきた)
バックミラーに映ったセンターライン
顕微鏡に写った髪の毛一本
細胞分裂しかけたところ(あるいは細胞融合の直前)
中から生まれかけ,罅の入ったモスラ(その他何でも)の卵
テストでバツをつけられたが先生のミスでマルになった
易者の拡大鏡に見えた運命線
丸いシールを剥がそうとして失敗して半分だけ残った
水の入ってきた水中眼鏡
ラーメンを食べたあとドンブリに残った一本の緬
両手で左右をもって水平に力一杯押したオッパイ
道路工事で丸く明けた地面にのぞいた水道管
池にかかった橋
丼の上の箸
絹糸がまかれつつある手鞠の一本目
半ば月に隠れた太陽

等々,具体的,個別的なモノであるほど,それを受け止めて受けるイメージや印象がいろいろに広がりやすい。それも,いま丁度何かが起こった直後,いまにも何かが起ころうとしている直前といった,コトの一瞬を表現としてつなぎとめることができていると,なおさら効果的だ。この,印象の受け止め方,あるいは印象の広げ方にも,発想のヒントのひとつがある。

以下続く

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発想トレーニング・目次

発想トレーニング2

発想トレーニング10

発想トレーニング3

発想トレーニング11

発想トレーニング4

発想トレーニング12

発想トレーニング5

発想トレーニング13

発想トレーニング6

発想トレーニング14

発想トレーニング7

発想トレーニング15

発想トレーニング8

発想トレーニング16
発想トレーニング9 発想トレーニング17

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