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ケースライティングのスキル

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ケースライティングには,情報力と構想力が求められる

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ケースライティングに求められること
問題の構造化についての再確認
ケースライティングの前提
どう事実を集めるか
どういう事実が使えるか
どう事実をつなげていくか
事実をどうケースにまとめるか
どう書いていけばいいか

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ケースライティングでは,状況分析力,問題の解析力,解決プランの構想力が必要になる。しかし,それは,ケースライティングにのみ必要なのではなく,マネジメントに,リーダーシップに,目標達成行動に,つまり現実の成果ある行動に必要なコアコンピタンスにほかならないのです。

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ケースライティングに求められること

確かに,ケーススタディを通して,何を学ぶかによって,ケースライティングの狙いも,目的も変わってきますが,必要なのは,ケースを通して,問題の構造をつかめるかどうかです。これは,巷間,ケースライティングの要諦として言われているような,ケースに問題が構造化されていなくてはならないという意味では必ずしもないのです。問題の構造化されているかは,ケースが備える要件ではなく,ケース分析の要件なのです。ケース分析を通して,どこまで問題の奥行きを見極められるか,というような。

もちろん,ケースが,そうした分析に耐えられるような構造が必要だ,というのは,見識だとは思いますが,われわれはその意見に組みしません。

どんな“ちんけ”で粗悪に見えるケースでも,そこに事実がきちんと描けてさえいれば,構造はついてきます。現実に存在する問題の方がが構造化されている以上(だから分析で構造化が必要なのですが),ケースの事実を分析していくことで,おのずと,問題は構造化されざるを得ないのです。

われわれは,ケースライティングを,いかにもプロフェッショナルでなくても描けないような,権威主義をとりません。誰でもが,事実を切り取ることをあやまたない限り,ケースになる,というのが持論です。問題は,ケース分析で,それにどんな額縁をつけて,教材なり素材として提示するか,という,使い方の問題に過ぎないのです。ケーススタディの方法論とケースライティングの方法論を混同するのを止めると,ケースライティングは,ずっと視界が開けるはずです。

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問題の構造化についての再確認

通常問題の構造化というと,「問題と原因の因果関係」といったことになります。しかし,それでは,問題が,自分の外のことにしかなりません。問題と感じるのも,それを問題にするのも自分である以上,主体側のパースペクティブ抜きに,問題の構造化はありえません。したがって,

 @問題の空間化(ひろがり)
 A問題の時間化(時系列)
 B問題のパースペクティブ化(誰にとって,誰からの)

の3つなくして,構造化はありえません。

@は,問題のピラミッド化,あるいは問題のポジショニングです。ポジションとは,たとえば,人と仕事の系になっている組織の中での位置・機能関係です。ピラミッドの外(1ピラミッドを部署と考えれば,他部署,1企業と考えれば,社会)との関係の中で位置づけてみることです。その中で,「どこの誰(と誰)が,何をした(しなかった)から,どうなった(どうならなかった)」ことが,きちんとポジショニングできること。これが,きちんと描けることで,分析時に,構造化を可能とさせる。ここで,無用に構造化された問題にすることが大事なのではなく,きちんと事実が描けていること。事実は,そのままで,分析者側の能力に応じて,奥行きを開示するものなのです。

Bは,その事実を描いている,あるいは目撃しているのが誰で,どこからそれを見ているのか,のパースペクティブが明確であることです。その位置に応じて,事実は違って見える(事実はひとつなどと子供のようなたわごとを言う人は,ケースライティングどころか,マネジメントの資格もありません)し,当然,問題も違って見えるのです。

 語っている「私」が,その問題を見ていることなのか

 語っている「私」が,その問題を目撃した人からの伝聞を語っているのか

 語っている「私」が,その問題を目撃した人からの伝聞を語った人から聞いたことなのか

 語っている「私」が,その問題の当事者なのか

 語っている「私」が,その問題の当事者の同僚なのか

ひとつの問題でも,それぞれの立場によって,違ってきます。それは,意識しているかどうかは別にしても,その人にとって,見えている事実が異なっているからにほかなりません。

@とBにAの時間軸を加えると,問題の時系列が見えてきます。過去を起点にすれば,過去→現在に(どうなったか),現在を起点にすれば,現在→未来に(どうなるか),それを見るパースペクティブも,その経時の中で,また変化を余儀なくされるはずです。そこに,また問題の構造も変わっていくはずです。

 はじめは,問題との隔たりが大きく,傍観者でしかなかった「私」(あるいは報告者)が,時間経過とともに,自分へと問題がシフトし,自らが,「どうするか」「どうしたいか」が問われる立場に変わることもあるのです。

時間軸を通すことで,初めて,未来像(どうなるか)が視界に見え,当事者意識が問われることになる。どうしたらよかったのか(どうしなかったらよかったのか)は,自分が,主体的に関わるべきかどうかは,ピンポイントでは不明でも,時間軸を加えることで,“見通し”“予測”が問われることになります。それでも不問に伏すのか,それなら対岸の火事ではすまないのではないか,あるいは逆にそれならほっておいたほうがいい等々,ということの中で,問題の静的な構造が,動的で変幻する構造になっていきます。

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以下続く

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