【プロセスの狙い】
問題意識があるから問題が見えるのではない。問題が見える立場と意識があるから問題意識が強くなる。それは,チームの目指すものは何かという目的意識があるから,その中で自分は何をすべきかが意識でき,その役割意識があるからこそ,何が問題かに気づきやすい,のである。これをたえず,チーム内で確認し,すり合せることが必要となる。
チームリーダーにとっての問題とは,そういう自らの職場(あるいはチーム)運営の基準とのギャップであり,チームリーダーが,「何を問題にするか」とは,チームリーダーが,何を職場の中で重視しているかの反映であり,「なぜそれを問題にするか」「何を問題としているか」が,メンバーにすぐわからなくてはならない。なぜなら,メンバーにわからないとは,メンバーと,
・目的(その部署の機能を果たすのは何のためか),
・目標(目的達成のために,それぞれは何をすべきか)
が,共有化されていない,という事を意味するからである。
それをお互いに刷り合わせながら,職場問題として,何が最も重要な問題なのかを確認し,共通認識としていく。
ここでは,チームリーダーの立場で,職場問題にどう立ち向かうのかを考えることに焦点を当て,
・チームにおける問題とは何なのか
・問題をチーム全体として共有化するには何が必要なのか
・それを解決するのにどう上司やメンバーに働きかけ,
・チームや職場全体の問題解決行動としてどう周囲を巻き込んでいくのか
を中心に,討議していく。