自分がいまやっている仕事が組織のどこにどうつながり,それがどう組織に貢献しているのかをはかる目安を自分なりに持っている必要がある。その方法と意味づけは次の6つである。
全体とどうつながっているかは,上司の旗とのリンクを通して確認する。全体と自分がズレているのではなく,上司がズレていることもある。それを上位者との間ではかることで,上司とのキャッチボールの機会にできる。
自分の旗が明確になることは,
部下にとって,自分の旗を立てやすくなることを意味する。部下の旗の明確化を通して,自分自身の旗を鏡を見るように確認することになる。
自分の立てたチームの旗に、担当としてどういう旗を立てて,チームの旗に貢献するかを考えるのが、プレイングマネジャーの,プレイヤーとしての仕事だ。マネジャーは、チームの旗と同時に、それにどう貢献するか、自分の担当の旗も立てる。
自分がどう上司とリンクし,組織全体とリンクしているか考えることは,自分および自分のチームがやっている仕事がどう組織とリンクしているかを考えることであり,ある意味で,自分が何をしなくてはいけないかの確認だけではなくて,何をすることが,周囲から見て当たり前のレベルなのか,という自分たちの守備範囲を考えることになる。それは自分にとって,何が裁量の内なのかを考えることであり,リーダーシップを考える前提となる。
◇旗をたてるとは,自分が何をすべきかを自分なりに明確にする作業である。それは,自分のチームでのポジショニングをはかることであり,ひいては組織でのポジショニングを意識することにつながる。
◇それは,自分自身の意味づけ,自分の仕事の意味づけ,自分のチームの意味づけを考えることであり,それが,チームとの関わり,上司との関わり,他のチームとの関わり,組織全体とのかかわりを考え,自分の役割を主体的に考えることになる。それが,旗を立てることの効果になる。たとえば,目的や目標を共有化するということは,自分の立場,役割としてそれをどういう形で受け止めていく
かを考えることになる。それが,自分の旗を上司の旗とリンクさせ,組織の旗とつなげていくことになる。
◇大事なことは,自分及び自分のチームの目標ではなく,その目標を達成することで,自分及び自分のチームの所属する上位チームの目標(自分の目標にとっては目的)にどういう形でリンクしているのかを意識することである。それが自分の目標の意味づけであり,チームの仕事の意味づけとなる。
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