【プロセスの狙い】
言いたいことを伝えたら,相手に意図が伝わるわけではない。仮に明確な方針と目標があり,その意味も価値も明確だとしても,それが伝わらなければ何も始まらない。コーチングの鍵は両者のコミュニケーションの土俵にある。たとえば,メンバーとの間で何かを話し合ったとして,何が共有化されているのか。
@共通の土俵に立てているか。担当業務の目的・目標が共有化されたか。
A共通の目標を担っているか。何を達成するための役割かが相互確認されたか。
Bテーマは共有化されたか。伝えるべきこと(聞かされること)についての土俵は共有化されたか。
C言葉は共有化されたか。相手と同じレベルの言葉・用語になったか。
D話は共有化されたか。話の展開は共有化されたか。
E話の結論は共有化されたか;結論は一方通行ではなく,相互確認できているか。
F話の目的は共有化されたか。何のための話し合いだったかが了解されているか。
等々が問われる。これがあって,コーチングのスキルが生きることを再確認する。特に,今日,スキルや専門性では,上位者側が上位にあるとは言えない。そのとき,最も重要になるのが,両者の共有化される土俵である。