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ロジカルシンキング4
情報読解と検証のロジカル・シンキング
〜仮説を立てるための基本スキル〜


「考える」ことを阻むもの〜当たり前と思わない
考える」ためにどうしたらいいか〜固定観念の崩し方
考える」ための基本スキル〜考えを展開する
論理的であるとはどういうことか〜筋をつける
現状分析と情報分析の原則とノウハウ〜「問題状況」をどう掘り下げるか
情報をどう集約するか〜情報の読みを誘う整理をどうするか
情報の分析〜情報から何を読み取るか
情報の読解と例証〜情報から仮説を立てる


  • 情報をどう集約するか情報の読みを誘う整理をどうするか
    • 読みを確かにする情報探索・意味づけプロセス

    @与えられた“問題状況の把握”

    状況を俯瞰し,多角的に「問い直す」(“バラバラ化”)=隠れた「問題」を明るみに出す問題意識の掘り下げ。「問い直し」のレベルに応じて,解決のレベルが決まる。

    A情報のネットワーク化により,情報探索に連続性・方向性をもたせる(“設問の構想”)

    バラバラ化を通して見つけた“つながり”(分解/グルーピング/組み合わせ/類推)を仮定として,情報へのアクセスを“広角化”し,情報群をゾーンでとらえる。

    B集約した情報の“序列化・関係(関連)づけ”(新しい“つながり”を見つけること)によるブロック化

    情報群に共通項を見つけて,それを基準に,グルーピングする(グルーピングは既存の分類基準によらず,探索目的に合わせて,必要な“事項”を枚挙する)⇒不足情報の発見

    C情報ブロックの“ウエイトづけ”(重要度による序列化)による並べ替え,再配置 情報の序列づけによる評価(評価基準は,情報探索の目的によって,メリハリがつけられなくてはならない)

     情報ブロックの序列がパースペクティブ(一定視点からの“情報の遠近法”)になる。

    D方向づけた情報の“構図(私的パースペクティブ)”の確定

     ウエイトづけられた再配置を通して見えてくる“確からしさ”の構図によって仮説(解決方法)を仮構する。

    E仮説の描く“パースペクティブの確度”を確かめる

    その“仮説”を,「課題」の“解決しなくてはならない目標”やその説明事例にフィードバックし,それでどれだけ的確な“答え”(仮説)となっているかどうかをチェックし,“より確からしい解答”にまとめていく。

    F仮説の検証と確信

    集約情報⇔仮説,仮説⇔情報再集約によって,課題の“答え”としての確からしさをクリアしながら,“仮説”を“検証”していく。パースペクティブの見え方は,最初の問題意識に左右される。それは,先入観(無意識的なレンズ)に対して,仮説(意識的なレンズ)が,ものの見方の幅と深度を変えるからである。

     

    • どう情報をウエイトづけるか

    ◇情報を収集・整理することと,そこから仮説(解決案)を発案していくこととの間には,飛躍がある。単に,多角的な「情報」を集約・分類しただけでは「○○情報」の整理に終わる。集約した情報群から,どう飛躍した発想(新しいものの見方)で,全体構図を想定していける(設定していける)かどうかである。

    ◇この鍵となるのは,次の3つの“方向づけ”である。

     @情報の明確なウエイト(優先順位)づけ⇒これは,目指す「目的」からどんな目標を選択し,それに必要な情報をどう条件づけたか,によって違ってくる。

     Aウエイトによる情報の序列化,再配置(情報の方向づけ,)⇒条件づけに応じて,どう情報を序列し,配置し直すかによって,情報全体の位置関係,配列,構成が変わってくる。

     B情報の私的パースペクティブ(視界)の角度と広がり⇒情報全体の見え方が,独自の色合い(ニュアンス)をもった構図に集約できるかどうか,である。

     3つの“方向づけ”が,集めた情報を,どこまで先入観にとらわれず,具体的なシチュエーション(時代背景,場面,登場人物の関係等々)に配置した,具体像として描けるかどうかを左右する。


  • 情報の分析情報から何を読み取るか

    @仮説の萌芽

     現状や理論への問題意識(何か変ではないか,何とかならないか)が,現象や既知のものの見方・考え方に,「これはおかしい」「こうすれば,こうなるのではないか」という発見や着想につながる第一歩である

    A現場・現実・現物からの三つの着想

     @現実の観察結果を定量的にデータとしてまとめることを通して,見えてくるもの

     A現実の観察を,定性的,モード的,感性的にまとめることで,見えてくるもの

     B現実の観察を通して,概念や論理として(こうだからこうなる)読み取ったもの

     データでも,一次的情報でも,既に一定の仮説に基づいて切り取られている(アンケートの項目,調査の対象等々)ことを忘れてはならない。いずれの場合も,主観性においては変わらない。もしそうなら,仮説は,抽象的であるほど,汎用性と共に,当りはずれがおおきくなる。仮説は,まず,第一歩として,具体的であること。具体的とは,特定されているということだ。

     原因分析に,一つの要因について,5つの「なぜ」を洗い出させる,5Whyというのがある。仮説の場合も,一つの仮説について,5つとはいわないが,3つ以上の,「それがなぜそうなったのかを説明できる」原因を考えてみることで,が必要だ。仮説を補強する手続きといってもいい。

    B仮説検証作業

     仮説の検証は,仮説を説明できる事例,事象例を列挙し,それによって,説明して見せることだ。

     仮説とは,事象を説明してみせることなのだから。それを説明できる現実例をもってこなくてはならない。

    (参考文献;伊丹敬之『創造的論文の書き方』)

    • 仮説を確認する〜その“読み”は確かか

    ◇仮説(情報から読み取った構図=解決案)をまとめるには,

     ・現状への問い直し(このままでいいのか,という問題意識)の強さ

     ・それを何とか(解決)したいという強い意欲(思い)

     ・何とかならないかと,多角的に検討できる発想の幅と奥行

     にあるが,思い入れの強さだけでは,独りよがり(勝手読み)に終わる危険性がある。自分の仮説(読み)を客観的な批評に耐えられるカタチ(モノ)にしなくては,「仮説」づくりは終わらならない。

    ◇仮説(仮の構図)を立てることこと,ものを見る視野に,一定の窓(枠)を創ることだ。それを通して,現実を一定のパースペクティブ(視界)に切り取る。そういう見方(方向と領域)でとらえたことによって,どれだけ(問題意識が問題にした)「問題」を解決してくれるかどうか,である。それが,“仮説の説得力”である。

     

  • 情報の読解と例証情報から仮説を立てる

    複数の情報を通読し,以下の点を検討していく。

    @複数の情報を通して,時代や事象を読み解く仮説を立てていきます。仮説についてはとりあえず,いくつでもかまわない。仮説についての制約はない。将来の商売のねた,こういう社会になる,こういう消費者が生まれる,こういう地域社会になる等々,マーケティングや経済学,社会心理学等々の常識にとらわれることなく,自由に仮説を引き出す,素材として,複数の情報を扱っていく。

    A立てた仮説を,最も信憑性,蓋然性,信頼性,妥当性の高いと思われるものを一つに絞る。それに条件や前提がある場合は,それを明確にする。たとえば,「こういうときには」「こういうことがおきれば」。

    Bその“新仮説”に基づいて,どんなことが説明できるかを,きちんとした言葉で,記述・整理していく。

     たとえば,「こういう条件のときには,かくかくになるだろう(かくかくのことが起きるだろう)」

    Cその“新仮説”が妥当であることを否定する事例を意識的に挙げ,それを否定し,仮説を支持する事例を反証として仮設的に挙げて,仮説を検証していく。

     たとえば,「(仮説が)そうは言っても,こうなっているじゃないか」「こうなっていないじゃないか」を列挙し,それに対して,「こうなるはず(仮説)だから,どこどこに,こういうことが起きているだろう,生まれるだろう,こうなっていくだろう」等々とその否定事例を反証し,仮説を支持する事例を挙げて,仮説を検証していく。いまある事例を反証材料として列挙してもいいし,「こうなのだ(仮説)から,こういうことがおこるはずだ」と,肯定事例の発生ないし発現を予測して,反証してもいい。

    D本当にそれで仮設が立証できるかどうかを,具体的データと事実を列挙して,仮設の正当性を証明していく。

    《仮説立案の流れ》

    情報が手元に集まった状態で,何かをそこから読み取ろうとする場合,仮説を立てるのは目的ではない。もちろん,当初の目的がクリアであるとしても,情報にタグがついているわけではない。集まった情報自体から,何を読み取るほかはない。そして,情報から,何が読めるか,何を読み取れるかは,その人の問題意識である。つまり,情報の間に,もっともらしい文脈,本当らしい意味のつながり等々が読めるときである。それをそのまま仮説にするのなら,文章の読める人にはすべてわかる程度のことでしかないからである。

    仮説を立てるを参照してください。

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