問題意識というのは，日頃の仕事の仕方そのものだ。今までのやり方にこだわる，前例を踏襲する，過去の延長線上でしか考えない，こうすれば成功したと，過去の成功体験から出ない，過去のやり方の縁起を担ぐ等々。これは，固定観念と呼ばれるが，それはまた，その人の個性でもある。しかし，それを崩さないと，今日の事態を乗り切ることはできない。しかし，それは，必ずしもマイナスとは限らない。その過去の経験・知識こそが，発想転換のデータ，資源そのものでもあるだからだ。

希望・願望・理想の「ワガママ発想」〜ほしい／やりたい／なりたい

	やりたいと思っていること（もの）はないか
	あったら（できたら）楽しいと思っているもの（こと）はないか
	できたらいいなと思っていることはないか
	あるといいなと思うもの（こと）はないか
	なれたらいいなと思っていること（もの）はないか
	こんなことができたら面白いのにと思っていること（もの）はないか
	あったら役立つと思っているもの（こと）はないか
	こうなったらいいなと思っているもの（こと）はないか
	わかるといいなと思っているもの（こと）はないか
	ほしいと思っているもの（こと）ははいか

水準（理想）との未達・逸脱の「イライラ発想」
〜できない／やらない／やれない

	やりたいのにできないとイライラしていること（もの）はないか
	あるといいのにないために腹の立っていること（もの）はないか
	気にはなっているが当面の仕事と関係ないのでやっていないこと（もの）はないか
	まずいと思っているのに誰も気にしていないのでイライラしていること（もの）はないか
	ずっと放置してきたのでどうってことはないと誰も見向きもしないこと（もの）はないか
	やらなくちゃいけないのにできないためにモヤモヤしていること（もの）はないか
	しなくてはいけないと思いながら手付かずになってヤキモキしていること（もの）はないか
	ああしたいこうしたいと思っているのに何もできずキリキリしていること（もの）はないか
	ついつい先送りにしてしまっていること（もの）はないか
	やらなくてはいけないがどうせ駄目と諦めているもの（こと）はないか
	誰かがやるだろうと誰も手をつけていないこと（もの）はないか
	このままではまずいと思いながら放ってあってハラハラしていること（もの）はないか
	何とかしなくてはと思ってもどうしていいか分からないお手上げのこと（もの）はないか
	いろいろ手を尽くしてみたがまったく効果のあがらないこと（もの）はないか
	解決するたびに別のところから新たに問題が出て一向解決しないこと（もの）はないか

欠点・不都合・無駄の「マイナス発想」〜足りない／まずい／欠けている

	足りないと思っているもの（こと）はないか
	ないことが不満なこと（もの）はないか
	欠けていると思っているもの（こと）はないか
	不平なもの（こと）はないか
	使いにくいと思っているもの（こと）はないか
	すぐ故障してしまうと思っていること（もの）はないか
	無駄だ（必要ない）とおもっていること（もの）はないか
	無理だと思っていること（もの）はないか
	不便だと思っているもの（こと）はないか
	役立たないと思っていること（もの）はないか
	不安に思っていること（もの）はないか
	不満に思っていること（もの）はないか

自慢・自信・誇りの「プラス発想」〜いける／やれる／どこにもない

	ひとに負けないと思っていること（もの）はないか
	これだけは自信のあること（もの）はないか
	ひとより優れていると思っていること（もの）はないか
	どこにも（誰にも）ないと思っていること（もの）はないか
	もうちょっとでもっと良くなると思っていること（もの）はないか
	二番目，三番目のもの（こと）はないか
	ありがたいこと（もの）・ためになること（もの）・得になること（もの）はないか
	ちょっと自慢できること（もの）はないか
	得意の分野（領域）はないか
	ちょっと珍しいこと（もの）はないか
	ちょっとおもしろいこと（もの）はないか
	ちょっと楽しいこと（もの）はないか
	新しい（古い）こと（もの）はないか
	最近話題になったこと（もの）はないか
	初めてのもの（こと）はないか
	わくわくするようなこと（もの）はないか
	余っていること（もの）はないか

「問題」への感度を高めるについては，ここをご覧下さい。

問題意識について，関心のある方は，ここ（「問題意識を育てる」）をご覧下さい。

さらに，問題の発見に関連しては，ここ(「問題の見方・見え方」)をご覧下さい。

問題の分析と解決については，ここをご覧下さい。

ケーススタディの参考文献は，ここ，問題解決の参考文献は，ここをご覧下さい。