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どうすれば問題は解決できるか2
〜問題をクリアするにはどうすればいいのか〜


問題解決のための3つのステップ
問題とは何か
問題解決のための二つのアプローチ
問題の距離をどう埋めていくか
問題解決のためのステップのもつ意味
ギャップのブレークダウンの進め方
解決プラン(解決策)をどうまとめていくか
課題を解決する解決目標を絞る
解決行動のプランニング


  • 問題をどう捉えるか〜原因分析と目的手段の違い

 @原因分析型は,目的実現の障害となっている障害(支障原因)を,「なぜ」「なぜ」と特定化していく,つまり何がないのか,あるいは,何ができていないか等々,できない理由や要因を洗い出す,

 A目的手段分析型は,目的実現の手段(必要手段),何があればいいか,何ができればいいか等々を,ブレイクダウンして,できる手段(行動)を洗い出す

 前者は(なぜ実現できないのかと)できない理由を,後者は(どうすれば実現できるかと)できる手段として挙げていく問いの立て方の違いであって,構造的には裏表の関係になる。ただ,何かを実現しようとする問題達成型の場合,過去からの時系列の中で,後ろ向きになる原因分析型より,未来指向の目的手段型の方が発想しやすい。

 どちらが正しいかという問題ではなく,どちらが,現実の問題解決により有効かという視点から考えていい。たとえば,原因分析は,ピンポイントで原因にたどり着かなければ意味がない。そういう問題の場合に有効であり,目的・手段分析は,問題を未来に設定した目標達成のためにどうするかを考えるのに向いている。

  • 期待値(目標あるいは基準)明確化する〜そこからギャップがはっきりする

◇期待値(目標あるいは基準)の要件

 @誰(と誰)が,A何を,Bいつまでに,Cどの程度(どのレベルまで)を,具体的(何をするかが明確であること),  

計測可能(計数化もしくはその効果が実証可能)で,しかもプラス(「〜しない」ではなく「〜できるようになっている」で)表現すること。つまり,「何のために」(目的=意味),「何を」(目標=期待する成果),「いつまでに」(期限)「どのレベル」(期待水準)「どれだけ」(計測ないし検証可能性)等々の明確化によって,現状とのギャップが,クリアすべき課題としてより具体的に浮かび上がることになる。

【期待値の5基準(SMART)】

@具体的(Specific 個別性,特定性)明確で「何が」がクリアであること

A測定可能(Measurable 計測性,検証性)量で測れる,あるいは検証可能である,あるいは完了したかどうかがわかるようになっていること

B達成可能(Achievable 実現性)現実的で,達成には特別の努力を要するものであること

C重要性(Relevant 有意味性)その目的達成が,目的達成にとって意味がある(寄与できる)こと

D具体的な期間(Time-bound 期間限定性)達成期間が限定され,期限が決まっていること
  • ギャップをどう埋めていくか〜距離の捉え方と埋め方

以下では,ギャップをクリアすべき課題@ABのうち,課題@をクリアすべき要因(手段1と呼んでもいい)abc,要因aをクリアすべき要因(手段2と呼んでもいい)イロハ……と解決手段をブレイクダウンしていくプロセスを例示する。

※要因は,目的手段分析では手段,原因分析では原因と読みかえる。

@ギャップの距離を埋めていく

期待値と現状との距離を解決要因(解決行動)で埋めていくことになる。たとえば,ギャップを埋める大きなも問題を@ABあるとすると,たとえば,問題@の距離をうめるために,同じように解決要因で埋めていくことになる。それを要因abcとすると,たとえば,要因aの距離を埋めるために,同じように解決要因で埋めていくことになる。それを要因イロハとすると,たとえば要因イをの距離を埋めるために,同じように解決要因で埋めていくことになる。同じ作業を繰り返すことで,問題@をスモールステップ化していくことになり,同じように,問題ABも繰り返すことで,ギャップ全体をスモールステップ化していくイメージになる。

Aギャップのツリー構造

それをツリー構造に描きなおせば,下図のようになる。これが解決手段の洗い出しになっている。この場合,

・原因分析型なら,「何でそうなるのか」「何でそういうことが起こるのか」という問いになる。

・目的・手段分析型なら,「そのために何をしたらいいか」「そのために何が必要か」という問いになる。

これを問題に応じて選択しなくてはならない。


  • 原因分析型における原因のブレークダウンのポイント

    ◇原因分析型では,その問題を発生させている原因をピンポイントで突き止めることが必要になる。原因がアバウトではあいまいな解決策しか打てなくなる。

 原因分析の場合,その原因群で,本当にそういう結果をもたらすのか,を洗い出す作業が不可欠である。ピントはずれの原因では,ピントはずれの解決策になる。

  • 目的・手段分析型のブレークダウン

◇目的・手段分析型では,ギャップを埋める手段を洗い出し,最適解決行動につなげるようにしていく。目標達成のための必要手段を洗い出していくことになる。

目的手段分析は目的のためにどういう手段があればいいのか、その手段のためにどういう手段があればいいのか、その手段のためにどういう手段があればいいのか………、と手段をブレークダウンすることによって、具体化していく。これが、モノ(商品)やコト(システム、制度等)の場合は、機能や働きの目的機能分析になる。

 

 われわれが、日常の意思決定で使っていることである。たとえば、下図のように、明日の旅行に必要なものは何か、という目的を考え、そのために何が必要となるかを列挙していき、その列挙したもので十分かをチェックする、という場合と、考え方は同じである。


  • 期待値への距離を決めるためにはいきなり手段に走らない

    問題を解決するとは,現状を期待値へと到達させることだ。つまり,期待値と現状との距離を埋めることだ。しかし,そのために,いきなりこの距離を埋める手段を考えても,的となる問題が大きすぎる場合,それではとても足りない。解決行動が的確で,効果的になるためには,的が絞れていなくてはならない。

  • 期待値を実現するための大きな柱となるものを見つける

◇仮に,期待値を埋めるために必要な大きな柱を,A,B,Cとすると,少なくとも,期待値との距離全体に比べると,解決行動の的は小さくなる。ただ,この柱を考えるためには,距離を埋めるために原因を分析するか,手段を洗い出すかの方針を決めておく必要がある。

  • より的を絞ることで効果的手段を見つけやすくなる

◇最終的に,絞り込まれ,特定された原因か,特定された手段を実現するために何をするかという形で,解決目標が選択されることになる。そのための選択肢は,具体的で多いほどいい。ツリー状に展開するメリットは選択肢を広げられることにある。

(どうすれば問題は解決できるか3へ 続く)


どうすれば問題は解決できるか3

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