何に問題意識を感じるかに高低はありません。問題は、自分の中の問題意識に気づいているかどうかです。これは、自己表現力の巧拙と関係があります。 つまり、自己表現力に欠けると、人の前で自分を隠し、あるいは表面的には従い、しかし従わされたと被害者意識を感じたりする。あるいは逆に自己主張と言うより、他人の意見に耳を貸さず、自分を通そうとするばかりで、強引で、強圧的になったりする。 いずれも、実は自分を大事にしていないのです。問題意識とは、自分で感じた現状への疑問です、それは人を巻き込めなければ単なる愚痴で終わってしまいます。 問題意識をひとりの問題にとどめず、チームや周囲の人を巻き込むためには、自分の問題意識の強さだけでなく、それをきちんと人に語れる表現力が不可欠です。 なぜなら企画にまとめるということは、自己表現なのです。自分の感じている問題意識を、人に訴えて、全体のものとしてもらうためのものなのです。
【自己表現力チェック】
【問題意識度チェック】
問題意識度と自己主張力とはバランスがとれていなくてはなりません。 【自己表現力チェック】
【問題意識度チェック】
問題意識の強い人は、おおむね自己主張の強い人です。自己主張の強さ自体は悪いことではありませんが、自己主張と自己表現の違いは、相手との間できちんとしたキャッチボールができるかどうかです。キャッチボールとは、どちらかに意見の成否を決めることではなく、擦り合せながら意見を煮詰めていけることです。 自己表現とは、自分の意見や感情をきちんと伝えることですが、それは自分を通すためではなく、人に自分を理解してもらうためです。何のためにか、それは、そこが議論の場だとすれば、それに自分がどう考えているかを伝え、その議論に加わるためです。それが上司との意見交換の場だとすれば、自分の意見をきちんと伝えることで、上司に自分の意見を取り入れてもらいたいからです。企画もまた、自己表現ですが、それがひとりよがりにならないためには、自分の問題意識を他の人も共有化できるように表現する力が不可欠なのです。
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