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情報力開発研修プログラム3例

  • 研修の目的

以下の基本マインドと基本スキルを,実習を通して身につけて戴きます。

情報を分析するためには,まずは考える力,発想する力,現実を見る力を必要とする

膨大な情報をどう分析し,そこから何を読み込んだらいいのか〜情報分析のための質問スキル

見つけた筋道・意味や仮説をどう検証していけばいいのか〜仮説検証のための仮説力のスキル

等々,日常必要な場面に応じた情報力を学べるプランニングにウエイトをおきます。研修においては,

 @情報の分析と,読み方のためのスキル〜情報分析力

 A情報の読み込みによる仮説実証するためのスキル〜検証と確認の仮設力

 を,実習を通して学んでいただきます。

  • 研修の進め方

◇「答は自分の中にある」がモットーです。自分の中に,答もアイデアも見つけるのでなければ,意味がありません。そのために,研修は,自己点検→相互点検→全体点検の基本ステップで進めます。 基本的な情報力のステップを身に付けて戴くことを主眼に,

 @《問題意識の掘り下げ》→《問題の核心を探り出す》という問題意識を高めるプロセスを実践致します。

 A「問題」は誰にも見えている限り,「問題」というよりそれを放置する無為無策や無責任という別の「問題」でしかない。「問題」は,こちらが問わない(問題にしない)限り「問題ではない」(問題にならない)。その「問い」の掘り下げ方の鍵は,「多角的な問いをどう立てるか」と「仮説をもってどう問題の核心に迫る情報を集約するか」の2つです。そこは,新聞記事を素材に,どこまで深められるかを実習して戴きます。


  • 研修スケジュール

時間 内容 進め方

9:00

 

 

 

 

 

10:00

 オリエンテーション
「この研修のめざすこと」

T・問題意識をどう掘り下げるか

固定観念とは,自分の知識と経験そのもののことだ。いままでの経験でものを見るとき,時に,それが新しい事態を見通す妨げになることがある。その点の確認が主体となる。

《実習》 「問題意識掘り起こしの基礎訓練」

《講義》「ものの見方・もののとらえ方」  
 
〜ものの見える人と見えない人の差は何か

●問題意識を掘り下げる基本スキルは,さまざまな人とのキャッチボールによって,自分の中で,見逃していたポイントや着眼に気づくことである。キャッチボールの重要性を,ブレインストーミングを通して再確認し,それを有効にするスキルを整理していく。

●情報力はともすると,視野狭窄の筋に入り込む危険がある。それを避けるためには,情報収集・情報分析の筋道を突き放し,相対化する視点がいる。それがク発想力である。それは,自分の物の見方の枠組みを理解し,それを意識的に崩すことが必要になる。

 

《使用するツール・スキル》
・ ブレインストーミング
・ ワークシート

【プロセスの狙い】

  ここでの基本スタンスは,情報力は目的ではないということを確認する。それは,

・理解するために,

・分析するために,

・解決するために,

 等々に必要なのであって,あくまでなにかの手段である。まずは各自が何に,どういう必要性があるのかを確認していただく。最初に,考える力の基本的なマインドについても,確認する。情報を相対化し,批判的に見る視点に必要な,情報力のベースとなる基本スキルを順次確認する。

時間 内容 進め方

10:00

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12:00

U・情報をどう読み解くか

「情報掘り下げのスキル」(注)
 
〜情報の読みと問題意識

《実習》

「問題意識を掘り下げる」
  〜情報の読み方・掘り下げ方

個人研究

  

グループ研究

    

  発表

  ↓

講評/コメント

《講義》「情報分析のスキル」(注)

●問題意識を掘り下げるとはどういうことかを,与えられた情報の断片からどれだけの幅と奥行きを読み取ろうとするかということを通して実習して戴く。

 

具体的には,@与えられた新聞記事から,どれだけ判断と事実(データ)を区分し,そこから読めるのは何かを抽出する,Aそこに隠された「問題」を洗い出すために,どういう情報が必要なのかを多角的に検討し,どういう問いの立て方(設問の仕方)をするのか,を実習を通して体得して戴く。

 

《使用するツール・スキル》
・ ブレインストーミング
・ ワークシート

【プロセスの狙い】

 情報から黙っていて,テーマやルールや原則が見えてくるのではない。そうした一般論はあるものではなく,作り出すないし見つけ出すものだ。こちら側がどれだけ問いを幅広く,奥行き深く立てられるかにかかっているか,その結果どれだけ読みに差が出てくるかを確認するのが狙い。

 @ベイトソンの問いのように,こちら側が,どれだけ問題意識を持っているかが出発点である。

 A導き出す結論は,読み込みである。ひ帰納法に必要なのは,キーになる情報や,ポイントになる概念を突破口にして,自分なりに“当たり”をつけていく。そのとき役に立つのが,4つのスキルである

(注)“ベイトソンの問い”

「幼い息子がホウレン草を食べるたびにご褒美としてアイスクリームを与える母親がいる。この子供が,

 @ホウレン草を好きになるか嫌いになるか,

 Aアイスクリームを好きになるか嫌いになるか,

 B母親を好きになるか嫌いになるか,

 の予測が立つためにはほかにどんな情報が必要か。

 

時間 内容 進め方

13:00

 

 

 

 

 

 

 

17:00

V・情報から何を読み取るか

《実習》

「情報の探索と読解」
〜情報の探索・分析によって何をすべきか読み解く

    個人研究

 

グループ研究

    

  発表

  ↓

講評/コメント

《講義》

 「仮説検証のスキル〜情報の加工と編集」
 

情報からどう意味やアイデアを読み取るかを実習する。具体的には,5〜6種の新聞,白書を素材に,そこから,意味と仮説をつくる実習をする。ここでは,与えられたデータからどんな意味を汲み上げるかを試みる。読み取った意味や仮説はあくまで,擬似的な世界像,そうであるかもしれない現実でしかない。それが妥当かどうか,本当に何かが読み解けるキーワードなのかは,現場で検証しなくてはならないが,ここでは仮説づくりまでをチャレンジする。

 

 

 

 

 

 

《使用するツール・スキル》
・ ブレインストーミング
・ ワークシート

【プロセスの狙い】

 新たな何かのアイデアや仮説をつくりあげるには,ただ情報を集め,つなぐだけではなく,集めた情報から「何を読むか」「どれを選択してどれを捨てるか」「そこで何を優先させていくか」という情報の読解を通して,「何をすべきなのか」「何が見通せるか」を見つけなくてはならない。そこで読み取ったものを,仮説(仮の説明概念)と呼ぶ。そうした仮説をまとめるには,現状への問い直し(このままでいいのか)の強さ,それを何とかしたいという強い意欲(思い),何とかならないかと多角的に検討できる発想の幅と奥行等々にあるが,そうした思い入れの強さだけでは,独りよがり(勝手読み)に終わる危険性がある。自分の仮説(読み)を客観的な批評に耐えられるカタチ(モノ)にしなくては仮説づくりは終らならない。仮説を立てるとは,ものを見る視野に,一定の窓(枠)を創ることだ。それを通して,現実を一定のパースペクティブ(視界)に切り取る。そういう見方(方向と領域)でとらえたことによって,どれだけ新しい現実が見えるのか,新しい可能性が掘り出せるのか,である。それが,“仮説の説得力”である。つまり,仮説は,「確かにそうなっている」「それで状況が突破できる」「それなら実現できる」「それで説明できる」等々の現実性を根拠づけて,初めて,仮説の描いた“パースペクティブ”の確からしさは,現実に質されて,“説得力”が確認(実証)されたのである。その部分はまた別の,演繹的な検証を必要とする。

※プログラムは途中で時間の進行を変更する場合がある。

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      • 情報の構造については,ここをご覧下さい。

  • 情報を収集しつつ問題を解いていく,インシデントプロセスの進め方については,ここをご覧下さい。

情報力開発研修
情報力開発研修プログラム目次
情報力開発研修プログラム1例
情報力開発研修プログラム2例
情報力とは何か
情報力 とは【補足】
情報力とは【その後】
研修プログラム一覧
問題解決関連参考文献

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