課題探求力開発研修プログラム 1例
時間
第一日目
第二日目
第三日目
9:00
10:00
11:00
12:00
13:00
18:00
《導入講義》ものの見方ともののとらえ方
《実習1》ウォームアップ 情報処理の常識と非常識
《講義》ものの見方を変える
《実習2》設問力−問いを立てるスキル
個人研究
↓
グループ研究
全体発表
↓ 講師コメントと評価
《実習3》情報探索力−情報を調べるスキル
グループ研究(続き)
↓ 全体発表
《実習4》情報読解力−情報分析のスキル
グループ研究 ↓
発表
↓ 講師コメントと評価 ↓ 振り返り
講師コメントと評価 《まとめの講義》課題探求力アップの工夫
プログラムの狙い
(1) ウォームアップでは,グループワークの基本スキルであるブレインストーミングの確認と,ウオームアップ課題をやっていただく。研修は楽しく,キャッチボールすることで成果につながるはずである。 (2) どんな課題やテーマであっても,それを自分の取り組むべき課題として設定するためには,どうしたらいいか,どうしたら解決行動を取れるのか,を分析・整理しなくてはならない。その鍵となるのは,質問力である。もしこういうことになったらどうなるか,こういうふうにするにはどんな情報が必要になるか等々,ここでは,設問に対する必要情報探索の構想を立てるというかたちで,課題設定力を研鑽する。 (3) 歴史的な素材を使って,(1)(2)を総合して,情報収集→分析のプロセスをトータルに研修する。具体的には,インシデントプロセスを通して,課題探求のために,仮説を立てながら,情報の薄皮を1枚1枚剥いで核心をつかまえていくには,いかに必要情報を集約し,それを適切に分析することが重要かを,実習する。 (4) 課題探求力では,最後には集めた情報から何を読むか,どれを選択してどれを捨てるか,そこで何を優先させていくか,という情報の読解力と,読解を通して,何をすべきなのか,の行動への決断が問われる。いかに正確に事実を集めて分析しても,その優先度や決定が誤っていれば,何にもならない。まして,読解して何もしないのでは,「課題」探求力とはいわない。ここでも歴史的な素材を使って,一種のインバスケット法とインシデントプロセスを組み合わせ,読解力と行動への決断のためにいかに情報収集をしていくべきか,の実習を通して,課題探求力における読解力のもつ意味の重要性を理解していただく。 (5) 課題探求では,いつも明確な課題が与えられているとは限らない。今日,必要になっているのは,与えられた課題をいかに的確にかつ効率的に処理するかではなく,自ら何処に課題があり,それを解くためには何が必要で, そのために何をすればいいかを考えていくことである。そのために必要なのは,いま与えられた情報から,何を発見するか,何を見つけ出すかという,情報の編集(加工)力である。通常それは,創造性開発とか発想力訓練 の形でなされるが,そのスキルのひとつとして,ここでは,ズームアップ法を実習する。ここで,“ズームアップ法”と呼んでいるのは,創造性技法のうち,欠点列挙法,希望点列挙法,属性列挙法,形態分析法等々といったタイプの手法である。
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