インシデント・プロセスは,与えられた課題を,どうクリアするかという「方法課題探求型」の,限定された中での,情報探索プロセスである。つまり, @課題として与えられた“問題状況の把握”
A情報ネットワーク化により,情報探索に連続性・方向性をもたせる(“設問の構想”)
B集約した情報の“序列化・関係づけ”(新しい“つながり”を見つけること)によるブロック化
C情報ブロックの“ウエイトづけ”(重要度による序列化)による並べ替え,再配置
D方向づけた情報の“構図(私的パースペクティブ)”の確定
E仮説の描く“パースペクティブの確度”を確かめる←仮説のフィードバックによる“確かさ”の検証の流れであり,的確な情報探索ができるかどうかは「問い」の多角化によるが,集約した「情報」のウエイトづけ(方向づけ)の是非が,課題をクリアできる仮説を立てられるかどうかを左右する。
@必要とされる情報は,インシデントに「何を」見るか(その中の“何"を“どれだけ”「問題」とするか)によって異なってくる。 ⇒課題/インシデントの多角的分析 ・与えられた課題の状況の把握(何が起きたのか/何が分かっていることか/何が分からないことか) ・与えられた課題は何か(何を解決しなくてはならないのか/どこまで解決する必要があるか)
A「何を解決するか」は,課題ですべてが与えられているわけではない。 ⇒インシデントと課題の“読み"で変わる情報収集の目的
B「どういう情報を集めるか」「どういう情報が必要か」(これが情報探索の「目標」)は,「何を解決するか」(これが情報探索の「目的」)によって変わる。
C「どう情報を集めるか」(これが情報探索の「方法」)は,「どういう情報を集めるか」(どういう情報があれば,「目的(何を解決するか)」を達成できるか)という仮説(こうすればこうなる,という情報探索の読み)の網の掛け方によって変わってくる。 D集めた情報に,どんなパースペクティブを見るかは,それをどう並べるか(どうウエイトづけるか)によって異なってくる。それは,始めに何を「問題」としたか(「問題」の見方)によって左右される。
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