【研修のポイント】
|
企画の出発点は現状への“思い”
|
企画の「企」の字は,「人」の「止」(足)であり,「足を爪立てて(遠くを)望む」の意味であり,「画」は,「うまくいくよう前もってたくらむ」の意味とされる。
「企画」とは,いまの解決ではなく,現状より先の解決をすべく実現プランを立てることである。出発点は,現状への自分の“思い”である。それは,「もっと何とかならないか」「ここはこうならないか」「もっとこうできないか」「こうなればいいのに」「こうできたらなァ」等々(これを問題意識と呼ぶ),現状へ「問題」の発見であり,それを何とかしたい,という思いである。だから,「現状より先の解決」とは,現状への不満,疑問,願望への解決であり,少し意訳すれば,「(現状への)夢+実現プラン」が企画となる。
“企画の構成要素”は,
●誰もが見過ごしたり,当たり前として見落としていることを見逃さず,「問題」にし,
●それを何とか解決したいと考え,その解決案をカタチにし,
●その実現策(実施プラン)を具体化する
の3つのである。
| 企画づくりの3つのステップ |
「企画力強化」では,企画づくりの3つのステップを完遂する。
@では,問題→課題→テーマの絞込み
Aでは,コンセプトづくりから,その実現手段分析をむ通して,企画アイデアの集約
B企画アイデアの実現プランづくり
を踏んで,企画をつくることの“全体像”をつかみ,どうすれば企画がつくれるか,の基本ステップを習得する。
【研修の進め方】
基本的な企画づくりのステップをまず身に付けることを主眼に,
@問題意識の掘下げ→問題の絞込み→問題から「課題」への絞込みを通して,何を解決しようとするかを明確にしていく。
A「問題」を解決するために何をするかを絞ることで「課題」となり,「課題」を解決するために何をするかで「テーマ」へと絞り込む。「テーマ」は行動目標として具体化される。
B「テーマ」のウエイトづけを通して,テーマのコンセプトを明確化する。コンセプトは,企画の“へそ”(コアアイデア)であると同時に,企画づくり作業の“へそ”(コアビジョン)でもある。
Cコンセプトを実現していくのが「企画」である。コンセプト実現手段の徹底具体化は,発想と論理の組み合わせとなる。
D企画アイデアは,それを実現する手段の具体化とプランができて初めて完結する。
E企画をペーパープランにしないために,リスク分析,現実性分析で,企画づくり作業は完了する。
【研修の期待される成果】
「問題」の掘り下げ→課題の設定→解決案の発案→実行プラン作成というプロセスを経て,解決の企画案を立てるために,次の点を研修目標とする。
@問題の掘り起こしのスキル
自分の先入観を崩すためのスキルの実習
A問題→課題→テーマの絞込みステップ
このために,目的・手段分析を習得
Bコンセプトづくりのスキル
“スクランブル法”を通して,コンセプトを具体化するスキルを習得。コンセプトの出来不出来で,企画の大勢が決する
Cコンセプト実現手段の分析
目的・手段分析とアイデアづくりの基本原則のマスター
D実現構想の組み立て
企画構想づくりの基本構要素の確認
E企画プランのチェックと評価
リスク分析と実現可能性分析
【スケジュール】
|
第1日 |
第2日 |
9:00
10:00
11:00
12:00
13:00
15:00
18:00
21:00 |
オリエンテーション
「この研修のめざすこと」
《実習1》
「問題の掘り起こし訓練」
《講義1》
「企画発想のスキルとステップ」
《実習2》
「問題から課題へ,課題からテーマへ」
問題意識の掘り下げ,課題の絞込み
課題の絞込みとテーマ設定
テーマ分析
《講義2》
「コンセプトの意味と狙い」
企画のコアと企画づくりのコア
《実習3》
「コンセプトをつくる−スクランブル法」
テーマ分析
↓
コンセプトづくり
↓
コンセプトの完成
↓
コンセプトプロファイルづくり
|
《講義3》
「企画構想をどうまとめるか」
《実習4》
「コンセプト実現構想の具体化」
コンセプト実現手段の具体化
↓
企画構想のスケッチ化
↓
企画構想の集約
↓
企画書づくり
《実習5》
「企画案の発表(プレゼンテーション)」
企画案の評価
↓
講評
《まとめの講義》
「企画力アップの条件」
|
【研修概要】
(1) 課題づくり/テーマの確定の作業は,各自の「問題意識」を刷り合わせ,共有化できる「問題」にして,「課題」へと落とし込み,「企画テーマ」を絞り,企画すべき目標として確立する。その「問題」の提起者がプレゼンテーターとなって,情報を説明することになる。
(2) コンセプトメイキングの作業は,テーマの狙い・条件,意味づけを洗い出す作業を通して,「企画」テーマの目指す新しい意味と価値を“達成基準”として明確とする。これが,企画づくり作業の旗印となる。
(3) コンセプトづくりでは,“スクランブル法"を使う。これは簡易版のKJ法(親和図法)を基にしたもので,これによって,企画テーマの条件,意味を洗い出し,その意味づけをしていく。これによって,立てた企画テーマの達成基準(どこまでするのか)を明確化していく。企画発想の中では,コンセプトこそが背骨となる。
(4) 企画構想は,
@コンセプトを明確にし,その実現に必要な機能,働きを洗い出す「コンセプトの具体化」,
Aその機能を実現するためにどうしたらいいか具体的に検討する「コンセプトの実現策づくり」
の作業に別れる。@は,コンセプトのプロファイル化,Aは,コンセプト実現手段分析。
(5) 1頁企画書の形で,企画構想の具体案を集約する。
(6) ここでは,他グループの構想をチェックしながら,相互で企画構想の中身を評価する。
※2日構成のスケジュールとなっているが,3日(2日半)も可能
| 御社の事業特性,商品構成にあわせたカスタマイズプラン可能です。
|
| 「企画とは何か」についての考え方は,ここをご覧下さい。 |
| 「企画に使える発想技法」については,ここをご覧下さい。 |
| 企画の立て方・作り方については,ここをご覧下さい。
| 企画・発想・創造性に関する参考文献一覧については,ここをご覧下さい。 |
|
ページトップへ
|