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企画力開発研修プログラム4


  • 研修の狙い

    • 企画は,それによって「何を解決実現しようとしたか」(現実の何を動かそうとしたか)が明確でなくてはならない。そのためにこそ企画を立てる。

    • 企画は「このままでいいのか」という“現状への問い”(これが問題意識)から始まる。必ずしも自分自身の“問い”とは限らない。上司,顧客・ユーザー,関係者,部下(後輩)等々の“問い”かもしれない。それを明確な自分の企画(の達成すべき)目的と定めたときから企画は始まる。

    • しかし,今起きている問題なら,今解決すればいいことである。企画の「企」の字は,「人」の「止」(足)であり,「足を爪立てて(遠くを)望む」の意味でありるが,「企画」とは,いまの解決ではなく,現状より先の解決をすべく実現プランを立てることである。それは,「もっと何とかならないか」「ここはこうならないか」「もっとこうできないか」「こうなればいいのに」「こうできたらなァ」等々(これを“問題意識”と呼ぶ),現状の問題の発見であり,それを何とかしたい,という自分の“思い”である。だから,「現状より先の解決」とは,現状への不満,疑問,願望への解決である。そうした思いのない企画は,自分が実現したいという熱意のない企画であり,そうした企画に他人を巻き込む説得力があるはずはない。

  • 研修の進め方

    • まず,テーマを明確化する。それは,企画テーマ(らしいもの)を企画の目指すべきテーマとして確定する作業になる。そのために,企画テーマの目的を明確化する。つまり,テーマを実現することで,何が達成できるのか,テーマを実現することの意味を明確にすることである。これで十分な場合もあるが,企画は,現実を動かそうとすることである。それで現実が動く,つまり現実の何らかの問題が解決されるかどうかまで確かめておく必要がある。“企画”は立てることが目的ではなく,達成ないし解決しなくてはならないと提起したことを,こうすれば解決できると提示して見せなくてはならないからである。

    • 「テーマ」のウエイトづけを通して,テーマのコンセプトを明確化する。コンセプトは,企画の“へそ”(コアアイデア)であると同時に,企画づくり作業の“へそ”(コアビジョン)でもある。コンセプトづくりでは,“スクランブル法”を使う。これによって,企画テーマの条件,意味を洗い出し,その意味づけをしていく。

    • コンセプトを実現していくのが「企画」である。企画構想は,@コンセプトを具体化するアイデアを考え,Aそれを実現するためにどうしたらいいか具体的に検討する「コンセプトの実現策づくり」の作業に別れる。

    • 時間がゆるす範囲で,1頁企画書に,企画構想の具体案を集約する。


  • 研修プログラム

時間

内容

進め方

9:00

 

 

 

 

9:30

企画とは何か,どういうときに必要になるか

〜仕事をするためになぜ基本スキルが不可欠なのか〜

企画に必要なのは,それが,自分にとって達成しなくてしならない,あるいは解決しなくてはならない問題であるという主体的な意味,あるいは思いである。それは,このままでいいのか,これでいいのかという現状への問題意識から出発する。自分に意味のない企画が,人に意味や価値を感じさせるはずはない

はじめに,企画とは何か。どういうときに企画が必要となるか,をそれぞれに考えてもらうことからはじめる。

進め方の基本は,ブレインストーミングである。

 

《使用するもの》

 ・ツール
  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

企画は,それによって「何を解決実現しようとしたか」(現実の何を動かそうとしたか)が明確でなくてはならない。そのためにこそ企画を立てる。 それは「このままでいいのか」という“現状への問い”(これが問題意識)から始まる。必ずしも自分自身の“問い”とは限らない。上司,顧客・ユーザー,関係者,部下(後輩)等々の“問い”かもしれない。しかし,それを明確な自分の企画(の達成すべき)目的と定めたときから企画は始まる。

 

時間

内容

進め方

9:30

 

 

 

10:30

1・企画テーマの明確化

〜テーマの絞込みとテーマの意味づけ〜

企画の鍵となるのは,自分たちが問題としていることが企画に値するかという問題への批判精神だ。それには,ザックバランのキャッチボールを通して,相互に刷り合わせ,最適テーマを探り当てていく。大事なのは,テーマの目的から,本当にそれを実現するのにこのテーマでいいのかを検討すること。

企画とすべきテーマを絞り込み,それを実現することでどういう効果や意味があるか,テーマの目的を検討することを通して,テーマへの確信を高めるするために何をすべきか,というカ

 

《使用するもの》

 ・ツール
  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

 テーマは具体的であること。何をするのか,何を作るのか,が個別化されていること。しかも同時に現実感覚からずれていないことが大事。それによって,テーマによって現実の何が動くかがピンポイントで示せる。また,具体的なテーマほど,アイデアを考えるとき,展開しやすい。

時間

内容

進め方

10:30

 

 

 

 

 

12:00

2・コンセプトの意味と狙い〜企画のコアと企画づくりのコア

3・コンセプトをつくる〜スクランブル法

コンセプトづくり→コンセプトのプロファイル化→コンセプトプロファイルシートづくり

「テーマ」の意味にウエイトづけすることを通して,テーマのコンセプトを明確化する。コンセプトは,企画の“へそ”(コアアイデア)であると同時に,企画づくり作業の“へそ”(コアビジョン)でもある。コンセプトづくりでは,“スクランブル法”を使う。

コンセプトは,テーマへの自分たちの“こだわり” を具体的に示すことになる。何を重視しているのか,何に面白さを感じているのか,何を新しいと考えているのか等々。コンセプトとは,テーマの私的意味づけ,私的方向づけなのである。

《使用するもの》

 ・ツール
    スクランブル法
  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

“スクランブル法”で,「テーマ」に必要な条件,要素を洗い出し,それを組み合わせる中で,自分たちがめざすもののウエイトをつけ,「テーマ」の意図や狙いを鮮明にする。これをコトバやイメージで表現したのが「コンセプト」である。しかしこのままでは,未使用の風船でしかない。どこまで大きく膨らむものなのか確定しているわけではない。どこまで膨らむかは,まだ単なる「そうなるはず」の可能性にすぎない。「企画」は,その風船に込めた“思いの大きさ”以上に膨らむことはない。

時間

内容

進め方

13:00

 

 

 

15:00

4・コンセプトをどう具体化するか〜コンセプト実現のアイデアを練る

5・コンセプト実現構想の具体化

コンセプトを実現していくのが「企画」である。企画構想は,@コンセプトを明確にし,その実現に必要なアイデアを練る,Aその機能を実現するためにどうしたらいいか具体的に検討する「コンセプトの実現策づくり」の作業に別れる。

「コンセプト」をどう実現していくか,実現手段をどれだけ具体化できるかが,解決をカタチにする作業となる

 

《使用するもの》

 ・ツール
    スクランブル法
  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

“コンセプトづくり”以降は,現実のさまざまな障害との,自分の弱気や妥協との勝負なる。そのため,どこまで慣れや惰性を脱した発想で,コンセプトを具体像に仕上げることができるか。ともすれば結果を出しやすい方への妥協を迫られる。「こんなもの」「これ以上は無理」ではなく,「どうすれば可能になるか」の視点での発想がどこまでできるか。そのためにこそ,グループでのキャッチボールが有効である。そのためのアイデアづくりには,「分ける」「グルーピングする」「組み合わせる」「アナロジー」の4原則がある。

時間

内容

進め方

15:00

 

 

 

 

 

16:00

6・企画実現構想のプランニング

 

コンセプト具体化手段の洗い出し→企画構想のスケッチ化→企画構想の集約→企画案づくり

企画は,立てることが目的ではなく,実現することが目的である。それには,現実のさまざまな障害との,組織の前提や前例との,自分の弱気や妥協との格闘が不可避である。いかなる高邁なユメもまがいものの実践ではそれを実現できない。実現できない「企画」は企画ではない。とすれば,どうすれば可能なのか,どうすればどこまでが可能になるのか等々の視点からの詰めが企画構想である。

1頁企画書の形で,企画構想の具体案を集約する。企画をペーパープランにしないために,リスク分析,現実性分析で,企画づくり作業は完了する

 

 

《使用するもの》

 ・ツール
    企画構想のスケッチシート
  一頁企画書
  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

コンセプト具体化のアイデアがまとまると,次はそれをどう実現するかを考える段階となる。その“コンセプトの具体化案”を実現するためには,次の3つの“構想”を練っていくことになる。

 ●「企画アイデア(解決案)」の全体像を組み立てる

 ●「企画アイデア(解決案)」を実現していくための「仕組み」と「仕掛け」をつくる

 ●どこから,どんな手順で実施していくかの実施プランニングを立てる

※この部分は,全体の時間配分の中で,縮小する場合もあり,時間がゆるす範囲でまとめていただくことになる。

時間

内容

進め方

16:00

 

 

 

17:00

7・企画案の発表(プレゼンテーション) 〜企画案を評価する

 発表するのは,企画書ではなく,「企画」である。何のために(目的),何を(企画の中身,対象),どうする(企画実現の方法の具体策),誰に対して(自分たちの立場,企画提案の相手)を明確にする。

何にウエイトをおいて企画したのかが明確に相手に伝わるように企画ポイントをクローズアップさせる。

 

《使用するもの》

 ・ツール
  ブレインストーミング

【このプロセスの狙い】

プレゼンテーションとは,自分たちの描いた完成像を,どこまで手渡しできるかが鍵になる。それは,自分たちにどれだけ完成像が具体化できているかどうかにかかっている。それをここでは試みる。

※なお,プログラムの流れは,全体の時間配分の変化に応じて,適宜変更する場合があります。


  • 御社の事業特性,商品構成にあわせたカスタマイズプラン可能です。


  • 企画の立て方・作り方については,ここをご覧下さい。

    • 企画・発想・創造性に関する参考文献一覧については,ここをご覧下さい。

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