【このプロセスの狙い】
コンセプトづくり以降は,現実のさまざまな障害との,自分の弱気や妥協との勝負なる。そのため,どこまで慣れや惰性を脱した発想で,コンセプトを具体像に仕上げることができるか。ともすれば結果を出しやすい方への妥協を迫られる。「こんなもの」「これ以上は無理」ではなく,「どうすれば可能になるか」の視点での発想がどこまでできるか。そのためにこそ,グループでのキャッチボールが有効である。
具体化は,「コンセプト」を目的として,その実現に必要な手段を徹底的に洗い出す。その「目的」実現のためにどういう手段があればいいのか(何をすればいいのか)→その手段(を目的として,その実現のために)どういう手段があればいいのか(何をすればいいのか)→その手段(を目的として,その実現のために)どういう手段があればいいのか(何をすればいいのか)
→その手段(を目的として,その実現のために)どういう手段があればいいのか(何をすればいいのか)………と,手段を次々にブレイクダウンしていく。問題の絞り込みプロセスと同じである。
時間 |
内容 |
進め方 |
14:00
16:00 |
実習3・企画実現構想のプランニング
コンセプト具体化手段の洗い出し→企画構想のスケッチ化→企画構想の集約→企画案づくり
企画は,立てることが目的ではなく,実現することが目的である。それには,現実のさまざまな障害との,組織の前提や前例との,自分の弱気や妥協との格闘が不可避である。いかなる高邁なユメも,まがいものの実践ではそれを実現できない。実現できない「企画」は企画ではない。とすれば,どうすれば可能なのか,どうすればどこまでが可能になるのか等々の視点からの詰めが企画構想である。 |
1頁企画書の形で,企画構想の具体案を集約する。企画をペーパープランにしないために,リスク分析,現実性分析で,企画づくり作業は完了する
《使用するもの》
・ツール
企画構想のスケッチシート
一頁企画書
ブレインストーミング |
【このプロセスの狙い】
コンセプト具体化のアイデアがまとまると,次はそれをどう実現するかを考える段階となる。その“コンセプトの具体化案”を実現するためには,次の3つの“構想”を練っていくことになる。
●「企画アイデア(解決案)」の全体像を組み立てる
●「企画アイデア(解決案)」を実現していくための「仕組み」と「仕掛け」をつくる
●どこから,どんな手順で実施していくかの実施プランニングを立てる
時間 |
内容 |
進め方 |
16:00
17:00 |
7・企画案の発表(プレゼンテーション)
〜企画案を評価する
発表するのは,企画書ではなく,「企画」である。何のために(目的),何を(企画の中身,対象),どうする(企画実現の方法の具体策),誰に対して(自分たちの立場,企画提案の相手)を明確にする。
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何にウエイトをおいて企画したのかが明確に相手に伝わるように企画ポイントをクローズアップさせる。
《使用するもの》
・ツール
ブレインストーミング |
【このプロセスの狙い】
プレゼンテーションとは,自分たちの描いた完成像を,どこまで手渡しできるかが鍵になる。それは,自分たちにどれだけ完成像が具体化できているかどうかにかかっている。それをここでは試みる。
※なお,プログラムの流れは,全体の時間配分の変化に応じて,適宜変更する場合があります。
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