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企画づくりの流れ

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毎年不評の「忘年会」の幹事になった若手社員が,「いつもの忘年会はちっとも面白くない」との問題意識で,次のような設計をした,という仮定で,「企画」の構造を考えてみたのが下図である。   

企画づくりの流れ例

bullet上記の企画づくりは,一直線に流れていくように見えるが,企画は,解決すべき問題の確定から,その解決策まで,そのつど,それが最もベストのはずであると,選択しつつ,解決すべきテーマを絞り込んで行く。それは,いわば,下図のように,仮説の積み重ねであり,企画とは,自分が選び取った問題の,自分の立案した解決策の提案なのだということをわすれてはならない。

bullet 企画の目的(課題)は,確定したものではない。たとえば,

《何のために「若い人が集まる忘年会」が必要なのか》→《職場メンバー間の意志疎通ができていないから》 

では《何のために「職場メンバーの意志疎通をはからなくてはならない」のか》→《若手の採用減で職場内のジェネレーション・ギャップが拡大しているから》

 

では《何のために「職場内のジェネレーション・ギャップを何とかしなくてはならない」のか》→《組織内の統一性がとれていないから》

 では《何のために「組織内の統一性が必要」なのか》→《チーム一丸となって成果向上をしたいから》 

では《何のために「チーム一丸となっての成果向上しなくてはいけない」のか》→《シビアな売上目標を達成するには全体のベクトル合わせが必要なため》

 では《何のために「全体のベクトル合わせ」をしなくてはならないのか》 

と,さかのぼればさかのぼる程,企画で解決しようとしている問題の背景は広がり,「忘年会」で問題が解決しなければ,別の企画課題を立てなくてはならない。

この場合,「忘年会」を前提としていいのかどうかは,また別の問題である。それをしなくてはならない,真の「目的」 は別のところにあり,その(解決の)ためには,「忘年会」の「企画」ではなく,別のもの(忘年会をしないことも含めて)のほうが,その目的にかなうことはありうる。

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